樺沢のシカゴ日記
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Vol.2  「クレジットカードが使えない

 外国では日本のクレジットカードが使えない、ということをご存知だろうか。「そんなばかな。海外旅行で普通に使えるから、そんなことはありえない」、とほとんどの人は思うだろう。私もそう思っていた。ツーリストの場合は、確かにOKである。ただし、アメリカ居住者の場合、違ってくる。
 渡米して6日目、アパートも決まり、新居に入居した。これで、新住所をゲットだ。カード会社、保険会社その他重要なところに早速、住所変更届を出す。カード会社は、ネット上で手続きができるので便利だ。
 新居には、いろいろと家具が必要となってくる。冷蔵庫と自動食器洗い機はついていた。洗濯機は共用のランドリーを使う。それ以外ということになると、とりあえず、電話とテレビは欲しい。職場のネットを使い、どの機種にしようかと物色する。いろいろと検索していたら、「Prices.com」というのを発見した。なんと、日本の「価格.com」の英語版ではないか。いやいや、元祖はアメリカなのだろう。検索すると、激安サイトの商品が安い順に表示される。価格.comと同じで大変便利だ。それにしても、アメリカは電化製品が安い。種類にもよるが、日本と比べ50〜30%は安い。
 FAX付き電話を物色。$150ほどで、良いのがあった。すぐに注文だ。すると翌日、その会社からメールが入ってた。
「カードが認証されません。詳しくは、カスタマーサービスXXX-XXXXまでご連絡ください」
 また、カスタマーサービスである。しょうがないので、電話する。聞いてみると、「配達先の住所」と「Billing address (カードの請求書の送り先)」が異なるからダメだという。とはいっても、数日前にネットを通して、住所変更を済ませている。まだ、信用情報として反映されていないのだろうか。そのことを、電話の担当者に言うが、結局はダメだった。
 別な会社に同様に注文してみるが、やはりBilling addressの問題でダメということだ。
 アメリカ生活のガイドブックによると、「高額の買い物の場合は、日本のクレジットカードは使えない場合がある」と書かれている。$10の国際電話のカードを注文した時も、拒絶された。価格と関係なしに使えないようだ。
 とりあえず、住所変更がメインの情報に反映されていないからだろう、ということで1週間ほど待つことにする。1週間してから、再注文してみるが、やはり使えない。クレジット会社に電話して問合せしたいところだが、国際電話一つかけるのも面倒だ。 国際電話の苦労話もあるが、しつこくなるので割愛。
 実際にシカゴのお店での飲食や買い物ではクレジッカードの使用は問題がない。通販が全面的にダメなのだ。まだ車の免許を取り買うという余裕は全くない。車がないので、大きなものは買いに行けない。おまけに、安売り電化店や家具の店は郊外にあるので、公共の交通機関では行きづらいときている。
 電話は3回、テレビは2回、その他の家具等で3回ほど、クレジットカードでの買い物を試みたが、ほとんどが拒絶された。なぜか、テレビを買った時、ウォールマートというデパートの通販ページでは、無事認証された。しかしながら、一緒に注文したテレビ台は届いたのだが、それから1週間もたつのに、テレビは届いていないのが現状である。
 基本的にクレジットカードはほとんど使えない。しょうがないので、オフィス用品の専門店までバスで行って、電話と机、イスなどを注文。配達してもらうこととした。すごい品揃えだ。そして、値段も安い。こりゃ、良い物をゲットできる、と上機嫌。立派な机も、たったの$170である。そして、会計に行く。
 配達先住所をコンピーターに入力している。何か嫌な予感が・・・。
 クレジットカードを渡すが、やはり出た。
「Billing addressと現住所が違うようですが」
 直接買いに来てもやはりダメなのか・・・。
 そこまで、神は私に電話を使わせないというおつもりか・・・。
 以前の(日本の)Billing addressを言え、というので紙に書いて渡す。それでも、拒絶される。住所の書き方に何パターンかあるので、違う書き方で書いて渡す。何と、今度は認証された。やった。
 翌日、クレジット会社から手紙が来た。先月のカード使用分の明細である。これが、「Bill(請求書)」だ!! どうみても、Billing addressはアメリカに変更されているぞ。
 店を訪れた4日後に、無事電話と机をゲットした。
 これで、私も文化人の仲間入りを果たせたようだ。
 そうだ、電話がついた。日本まで、1分10セントである。国際電話のプリペイドカードを買えば、1分3〜4セントで話すことも出来るが、クレジッカードの問題で今は買うことが出来ない。
 そうそう、忘れていた。こんな日記を書いてるよりも、クレジット会社に電話しになくては。         (2004年6月6日) 
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