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激辛カレー批評 |
Soup Curry Room CooDoo クードゥー
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再食 チキン野菜 4番 (1000円) 「クードゥーがおいしい」という意見をしばしばし耳にするので、再訪してみた。 |
再食 野菜カリー 900円 オープン以来の再食。「野菜カリー」(辛さ3番)を注文。 具が変わったせいか、味が変わったのかわからないが、前回はスープがかなり油っぽかったが、今回は油っぽさがほとんどなく、大変食べやすかった。スープ表面に浮く油も微量で、好感。素揚げした野菜の油もよく切れていて、野菜をおいしく食べられた。それに、野菜の種類も多い。 この油少な目のスープであれば、「野菜のみ」よりも肉が入ったものの方が良さそうだ。 店内は21時近いのに、結構な客の入り。客層は、30−40代くらいが多かった。周辺にしゃれた店は皆無なので、遅い夕食と会話を楽しむ人が集まっているようだ。 (2003年7月11日) |
オープン直後の味 5月16日オープン。 場所は、北1条通。サッポロファクトリー(1条館)の向かい。東北病院の隣りである。 サッポロファクトリーで、月4−5本は映画を見る私にとっては、グッド・ロケーションでる。ファクトリーには飲食店がたくさん入っているが、気の利いた店はほとんどないし、お値段も高め。私の場合、ファクトリーよりも「ラーメン バリ屋」に足を運んでしまうほど。ということで、競争が激しそうで、実はほとんどないという地区。ファクトリー帰りの客を十分に狙える。立地としては、良いところに目をつけたなという感じ。 大きな金属の扉を開けると、中はまぶしい白い世界が開ける。ちょっとした驚きがある。内装は美しく、洒落カフェかバーという感じ。 メニューは、具によって「チキン」(850円)、「ポーク」(950円)、「チキン野菜」(1000円)など、オーソドックスなラインアップ。辛さは5段階で、3番まで無料、4番が50円プラス、5番がプラス100円。 スープが運ばれてきて、思う。「どこかで見たことがあるような・・・」 最初の一口を食べた感想は、『ピカンティ』(「開闢」の方)のコピーか、という感じ。喉ごしは、ちょっとだけ『イエロー』に近い。マイルドさが後を引く。素揚げ野菜に焦がしバジル、そしてサフランライス。いずれも、『ピカンティ』と『イエロー』に共通のパータン。 最近オープンの店の特徴の一つは、「コピー系」と表現できるかもしれない。『ベス』は『マジスパ』と『エス』の良いとこどり。『スパイス・ボックス』は、もろ『マジ・スパ』。そして、この『CooDoo』は『ピカンティ』と『イエロー』の良いとこどりということになろう。 さて、コピーでも物真似でも、おいしければ、何の問題もない。『ピカンティ』と比較すると言うのも厳しい話だが、スープは85%、具は70%の完成度といったところか。 チキンは、『イエロー』のあっさりとした柔らかチキンに近い。ブロッコリー、オクラ、シメジ、皮付きジャガイモ、ウズラ卵、キャベツ、ナス、ニンジンと多彩、しかしどこかで見た具ばかり。どれも適度においしいが、「これは・・・」と記憶に残った具はない。 ボリュームは普通量だが、『ピカンティ』と『イエロー』の凄い野菜の量と比べると80%くらい、ということになってしまう。 辛さの4番は、汗を全くかかない物足りない辛さだが、これ以上辛くしてもスープの味わいの邪魔をするとしか思えない。次回、私が食べる場合は、3番で食べるだろう。 サーブされたてのスープには、油が一滴も浮いておらず、その点は良いのだが、不思議なことに食べた後に胃がもたれた。素揚げした野菜の油がよく切れていないのではないかと思う。 と辛口で批評したものの、物真似とはいえ、いきなりこのレベルの味が作れると言うのは、たいしたものである。単に味だけで評価すれば、新店としては全くの合格点である。しかし、この一皿の中に新しさは、乏しい。 逆に言えば、これだけの技術があるのなら、もっとオリジナルなものを志向した方が素晴らしいものができるのではないか、という気がする。 『ピカンティ』や『イエロー』の好きな人は、味を比べてみるのも面白い。洒落た内装と雰囲気を楽しむという点では、一度は行っても損はない店だと思う。 地理的な理由で、今後も何度も訪れそうだが、入り口を入ったときの斬新な驚きを、スープの一皿の中で是非再現していただきたい。 (2003年5月23日) |
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