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激辛カレー批評 |
SOUP CURRY & BAR ALO ALO (アロアロ) 札幌市中央区南3条西3丁目 |
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再食
フィッシュフライ 辛さ100番 さて、冷夏と言われながら、多少は暑い日もある。暑いと辛いものを食べたくなる。ということで、「アロアロ」で百番を注文してみる。メニューは、最近気に入っている「白身魚フライ」で。 百番は、四、五十番と比べて驚くほど辛いということではなかった。というか、全然食べられてしまう。だいたい、一番辛いのを頼むと唐辛子だけを、お腹を壊すほどを入れてくる常識外れな店が時々あるが、この百番は結構いける。「マジスパ」の「虚空」同様、おいしく食べられるマックスの辛さと言う感じである。また、油っぽさが増えているということもない。そして、何よりもコクがある。単に辛さだけでなく、四、五十番よりも濃厚なコクが出ている。「アロアロ」のスープはアッサリ系だと思っていたが、この辛さになるとしっかりとした味のある濃厚なスープに変身するのもおもしろい。 「白身魚フライ」は、スープを吸収しておいしい。どうしても、スープカレーではチキンを食べることが多いので、「白身魚フライ」は新鮮である。 辛好きには「100番」はお勧めできる。ただし、辛さ追加料金200円アップはちょっと高いぞ。 ちなみに、「アロアロ」と同じフロアーに、タイ料理の店ができていた。ちっょと,気になる。 (2003年8月12日) |
再食 フィッシュフライ 辛さ40番 夜遅くまでやっているので、本当にありがたい。 今日は、「フィッシュフライ」を初めて食べてみた。 白身魚のフライが二本も入っている。衣はパリットとそして、魚はフワリというか、トロリとした食感でおいしい。後半になってくると、衣にスープがしみこんで別な食感に変化。スープがしみ込んだフライをライスの上にのせてライスと一緒に食べると、余計おいしい。 やはり、「アロアロ」のスープはおいしい。辛さ40番は、このカレーには自分的にかなり適切。 フライの油のせいもあり、スープがいつもより油っぽかったのがちょっと気になったが、満足のいく一皿。コッテリ派には「チキン」よりもお勧め。 (2003年7月14日) |
再食 朝五時まで営業し、ススキノで一杯飲んだ後に本格スープカレーが食べられるのが、『アロアロ』である。 2003年5月に、前店長から現在の店長に経営(調理も)がバトンタッチした。そうしたこともあって、味リ変化もあるだろうと、今回再食してみた。 一番人気は、「チキン」。しかし、私は、アッサリと「マッシュ」(辛さ40番)で。 辛さは100番まであるが、店長は「おいしく食べられる辛さは30〜40番くらい。それ以上の辛さは、激辛マニアのために念のためにおいている」とのこと。 |
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私の食べた40番は、適度に辛く、それでいてスープの味も十分に伝わる。正に適切な辛さであった。30-50番まで150円アップ。50-100番は200円アップ。 以前は辛さをオイルで出していた時期があり、ややスープがオイリーだったが、今は辛さのオイルは使っていない。したがって、スープの油分は少なく飲みやすい。 「スープのレシピは以前と全く同じ」、とのことだが、しょっぱさはアップしている。これは、酔客が多いというこの店の性格上、戦略的正しいと言えるだろう。アルコール1杯頼み、飲みながら食べるカレーとしては、ややしょっぱめのこの辛さはまた適切である。 「基本的な味は変わらず、アロアロの味を守って行きたい」というように、大きくは変わっていない。タマネギなど野菜ベースのしっかりとスープに、辛さとのバランスもよい。 具のマッシュは、薄切りになっていて食べやすいのだが、全体に具は少なめ。「シメのカレー」という観点で言えばこのボリュームは適切なのだが、値段の1000円だけが少し高めに感じられる。特に、チキンベジ、マッシュベジの1400円はちょっと・・・。 スープ中に、目玉焼きが入っているのがGOOD。 営業時間は繰り上げられ、18時30分から。そして、閉店は朝5時。夜中にカレーがたべたくなっても、安心である。以前は、深夜のスープ切れが時々あったが、今は「スープは切らさないように注意しています」とのこと。 「バーで出すカレー」と甘く見てはいけない。カレー専門店として十分通用する味を提供している。南国風の内装と音楽も良い。店長いわく「カクテルにも自信あり」とのこと。確かに、この雰囲気だとトロピカル・カクテルを飲みたくなる。スタッフとのトークも盛り上がり、一人で行っても楽しめるバーでもある。 前店長のオサムさんは、市内で新店舗出店の準備中というから、そちらも楽しみ。アロアロの味を基礎にしながら、新たな味作りにも挑戦するらしい。 (2003年6月9日) |
昔の味 営業時間が結構おそくまでやっているはずのカレー屋であっても、実際、腹をすかして行ってみるとスープが切れていたりする。これほど失望させられることはない。時間が遅いので、他の店で代用させることもできず、結局ラーメンか何かに鞍替えせざるをえなくなる。こんな経験は、数えきれない。 しかし、そんな時『アロアロ』なら大丈夫だ。18時オープンで朝5時までやっている。 場所は、南3条西3丁目のサンスリー・ビル。一階が江戸おでん「愛飲酒多飲」のビルだ。このビルの前は、いつも通る。前から、外の看板にある「カレー and バー」という表示には気になっていたが、「おいしい」という評判を小耳にはさんだので、今回訪れてみた。 |
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9階でエレベータを降りて、一番奥である。ビルの一番奥ということもあり、ちょっと入りずらい雰囲気はあるが、入ってしまうと気さくなマスターが迎えてくれる。平日の夜10時に訪れたが、他の客はいなかった。 店内にはレゲエが流れ、ライティングは赤、緑、黄色のラスタカラーという凝りよう。店内は意外と店内は広く、20人以上は入れる。 メニューは紙に手書きであった。近々、メニューを変更する予定もあるようなので、そうなっていたらしい。 注文は、オーソドックスなところで「チキンベジタブル」(1100円)、辛さは1〜10番まであり、辛いのは10番。今後、辛さを30番まで増やせるように検討中との事。 注文した辛さは8番。 注文して15分ほどでカレーが出てきた。 |
一口食べる。最初の感想は「あまい」。すごくあまいカレーだ。あまいといってもべっとりとしたあまさではない。タマネギのあまさが、非常によくスープに染み出ている。野菜の甘さがスープ全体を支配している。 そして、ちょっとだけスパイシーな味わいが後を引く。 失礼だが、想像以上においしい。本格的な、スープカレーである。正直言って、バーで片手間にスープカレーを出していると予想したのが、かなり本格的なスープカレーである。 チキンがもまたおいしい。こちらは、肉の歯ごたえがあるやや固めのチキンである。しっかりと肉のうまみが、チキンに残っている。 |
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具の中で突出しているのは、目玉焼きがスープの中に入っているということだろう。ルーの上にカレーが乗った目玉カレーは、ポピュラーなメニューだ。ライスの上に乗った目玉焼きは『ベンベラ』にあった。しかし、スープカレーのスープの中に、目玉焼きが入っているというのは初めてである。とけた黄身が、スープに溶け出してスープの味を変化させるのではないかという懸念があったが、黄身が溶け出さない絶妙な半熟ぐあいになっていた。味的には、半熟ゆで卵とたいして変わらないのだが、ビジュアル的にはこの方が、ほんのちょっとだけゴージャス。 スープがおいしいので、ライスがはかどる。全くの空腹状態を想定して、このカレーだけを食べるとすれば、ライスはやや少ない。しかし、バーであるというコンセプト。つまり、お酒を数杯飲んで、他につまみ一品ぐらい食べて欲しいという想定であれば、このライスの量は妥当だ。 問題があるとすれば、スープの温度がやや低いということだ。デジカメ写真を撮る段階で全くスープから湯気がたっていなかったし、スープの後半にさしかかると、スープがさめ気味となる。 この店で使われている大き目の、底がおおむね平らなスープ皿は、スープカレーの皿として理想的だと思う。皿の中で具が切りやすいし、スープがはねずらいのだ。しかし、この皿の欠点はスープと皿との接触面が大きく、皿自体がとても大きいので、非常にさめやすいということ。皿を暖めるというちょつした配慮で、この問題はクリアされよう。 あと、タマネギの箱などが、見につくところに置かれていたのが、美観を損ねて格好悪い。せっかく、内装にこだわっているのに。 いつものように、デジカメで写真をとると、マスターが声をかけてくれた。いままで、90軒以上の店でカレーの写真を撮っているが、それが原因で話し掛けられたのは、ほんの数回しかない。意外と、デジカメで写真を撮っても、変な奴だなと思うだけで、特に声もかけられないというのが、普通のパターンである。 |
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お店のカード |
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