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激辛カレー批評 |
チャイ・ババ 札幌市中央区南11条西14丁目 |
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再訪 「チャイ・ババ」の「ターリー」がおいしいという情報があったので再訪。 「チャイ・ババ」は、もともと「ベンベラ」が入っているビル「M'sスペース」にオープンしたが、当初は「チャイ」を飲ませる店として「チャイ」をメインに、そして「ターリー」を出していた。スープカレーは現在の店が移転してからのメニューだ。 「チキンターリー」をいただく。トマトベースでとてもアッサリして食べやすい。ソースには肉類が全く使われておらず、「野菜」はベジタリアンでも食べられるそうだ。普通インドカレーというと油がたくさん使われていることが多いが、このターリーは油っぽさがほとんどない。 常連客の多くは、スープカレーよりもターリーを食べるというのも納得。ただし、コッテリ派には物足りなく感じるかもしれないが、アッサリ派には満足の味であろう。 「岩手の地鶏カレー・スープ」(1200円)もいただいた。地鶏がでかい。巨大。普通の人は、「ハーフ」(1000円)で十分だろう。鶏の味がしっかりとして歯ごたえも残る。チキンを食べたという満足感を味わえる。 「チャイ」をいただいたが、これもお勧めだ。まず、アツアツ。カップを持てないくらい。スープでも飲み物でも、アツアツというのは重要な要素。味は適度にスパイシーで甘みもあり、そのバランスも良い。また飲みたくなる味である。 樺沢的には、ターリーよりもスープの方に軍配を上げたい。ターリー。スープいずれもアッサリとしている。アッサリ系カレー好きの人は是非行くべきだ。 (2003年7月) |
初回訪問時 場所は細い小路にあるので、ちょっとわかりづらいので、以下のマップを持参したほうが良い。駐車スペースは2台と少ない。市電の西線11条からだと、1分かからない。店は、民家を改装したもので、中でスリッパに履き替える。 メニューは、ターリ(インドカレーの定食)とスープカレーがある。それぞれに、野菜(750円)、チキン(850円)、ミートボール(850円)などがある。 辛さは5番までだが、特注で10番もある。辛さの追加料金がないのがうれしい。 スープカレー、ミートボール、辛さ4番(850円)を注文する。10分以内に運ばれてくる。なかなかの早さである。皿は温めているのか、アツアツである。 |
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スープは透明(やや混濁)のアッサリうまみ系である。スープ自体はスッキリとして油もほとんど浮いていないが、スパイスの方は、結構強烈である。ブラックペッパーを中心にした辛さは、後を引かずにスッキリとしており、スープや具の味わいを邪魔するものではない。似た味を言うのは難しいが、しいて言えば「カフェ・ティドス」かニセコ「カリー小屋」か・・・。 野菜は、ニンジン、ジャガイモ、カボチャ、シメジ、ピーマンとオーソドックスなところが勢ぞろい。どれも適度においしい。ミートボールは4個ほど入っていて、意外と硬く型崩れしておらず、しっかりとした歯ごたえが楽しめる。 |
カレーのライスには硬めのライスの方が合うと言われているが、札幌のスープカレーの店では、意外と硬めのライスの店は少ない。ここのライスは、ほどよく硬くて、食感が良い。ターメリックライスも食べやすい。 ライスはスープに浸して食べるよりも、交互に食べ方がおいしかった。それだけ、スープのスッキリとした味わいが、完成されているということだろう。 総評すると、出てくるまでに早く、皿も熱い。スープはスッキリとしておいしく、野菜も普通においしい。ライスもおいしく、辛さの追加料金がなく、値段も適価。駐車スペースが少ないこと意外は、ケチのつけようがない。 |
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一方で、この店ならではの特徴というのが見つからない。具のそれぞれはおいしいが、その種類はオーソドックスで意外性のあるものは一つもない。例えれば「優等生」みたいなもので、全体に卒なくこなされているところが、逆にデメリットになっているのだろう。この種のカレーは、近くにあれば時々食べに行こうと思うが、車で30分かけて食べに行こうとは思わないのである。 味的には一定の水準は越えている。あとは、多少の工夫、一皿の中にちょっとした「驚き」とか、「チャイババ」ならではの個性が加われば、このカレーの魅力が何倍に膨らむだろう。 (2003年4月26日) |
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