クロック
札幌市中央区円山西町９丁目２−２５
旭山プラザ1階
０１１―６４２―２６７８
地図
ビーフチーズ ９３０円
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激辛カレー批評 |
クロック 札幌市中央区円山西町９丁目２−２５ |
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| 当ホームページにアップされていない店は、私が行ったことがない店と思われ、情報提供してくださる方も多いが、昔からずっとある店に関しては、実はほとんど行ったことがある。単に、このホームページを始めてから、写真をとりに行っていないということである。それらの多くは、とりたててもう一度行きたいと心が動かないという理由によるが、この『クロック』に関しては、もっと早くから更新しておくべきだった｡ |
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| 円山西町。札幌環状線の藻岩山麓通（円山動物園から旭山公園に抜ける途中）にある。車がないと非常に行きづらい。幹線道路とも言えないので、通りすがりに立ち寄るという雰囲気でもない｡ありえるパターンとしては、円山公園や旭山公園に近いということから、それらへのドライブの途中ということになるだろうか・・・。旭山公園など10年以上行ったことがないので、「クロック」にもごぶさたになっている、というわけだ。
恋人と一緒のドライブということであれば、界川あたりのフレンチかイタリアン・レストランでゴージャスに決めたいところであるが、そこまでの予算がないという場合は、『クロック』をお勧めする。 土曜の13時ということもあり、店内はほぼ満席である。かろうじて、１席空いていた。客層としては、山の手マダム（多分）、女性の二人客、ネクタイの二人組、カップル、子連れの四人家族と非常に幅広い。喫茶店風の雰囲気と、甘くて誰でも食べられるルーカレーは、全ての客層を許容する。 席につくと数秒後には、水とメニューを持って来てくれた。ビーフチーズカレー（９３０円）の中辛を注文する。店内が満員なのにもかかわらず、５分くらいでカレーが運ばれてきたのにはビックリした。ルーとライスが別皿で、具のビーフはライスの上にのっている。ルーは共通であるから、チーズを載せて加熱する時間しかかかかっていないのだろう。最初の水を持ってくる動きといい、客へのめくばりといい、手際が良さが光る。 さて、カレーを一口いただく。甘くておいしい。ルーをライスに載せようとすると、チーズがトローリと長くのびる。ルーの甘さと旨さは、チーズの個性にも負けず、ライスの甘さにもマッチして、絶妙の味わいを出す。 甘いルー。果物と野菜で甘さを出しているようだが、普通果物をたくさん入れると酸味が出てしまうのだが、酸味はほとんどなく、しつこくない甘さだけをうまく引き出している。 また、ライスがうまい。ライス単独で食べてみると分かるが、しっとりとした食感が舌にフィットし、その後にじんわりと上品な甘さが湧き上がってくる。農家と専属契約をした米を使っているそうだ。確かに、それだけの価値はある。「クロックはライスがうますぎるので、もっとライスの味を落とした方がよい」と私の友人が言っていた。もちろん冗談である。通常、カレーのライスがおいしすぎると、ルーの旨さに打ち勝ってしまい、トータルのおいしいさを損なうこともありうる。『クロック』の場合は、ルーの個性的な甘さが、ライスの甘さとかち合っていないのが不思議だ。 具のビーフは、ビーフシチューのビーフのようだ。とても柔らかで、スプーンの先で、切れてしまう。ビーフ自体は十分においしいのだが、ルーのうまさに圧倒されているとい感じて、輝きが弱い。チーズの味のインパクトもあるし、「チーズ」入りを注文する場合は、「ビーフ」でなくも「チキン」で十分という感じもした。というか、正直言って「このルーがあれば、具はいりません」という感じでもある。 チーズはみかけ以上に深くまで入っていて量が多い。最後までなくならないので、得した気分になった。 運ばれてきた瞬間は、ルーの量が随分と少ないなと思ったが、食べてみると一匙のルーで、かなりの量のライスが食べることができるので、むしろ多いくらいである。ライスの量は、成人男性にしては、少ないかもしれない。ライスがはかどるルーであることを考慮すると、大盛を推奨する。 辛さは、中辛を頼んだが、ほとんど辛さは感じられない。メニューには、激辛、さらにそれ以上の辛さにも応じてくれるようだが、ここのカレーを辛くしておいしいのかどうか？ 普通の味（辛くしない）で食べるのが、ベターだと思う。 食べながら店内を見ていると、ドリンクを頼んでのんびりしている人もいるが、カレーが運ばれてくるのが早いし、ルーカレーだから食べるのにも時間がかからないせいもあって、妙に客の回転率が高い。普通のスープカレーの店の、１．５倍くらいは回転していように見える。したがって、行列ができていたとしても、すぐに座れるだろう。 今回は、ビーフを頼んだので高めについたが、チキンチーズであれば、７６０円と非常にリーズナブルな値段である。「早い、安い、うまい」の三拍子が揃った貴重な店である。 甘いのが嫌いという人でもないかぎり、普通はここのカレーはおいしいと言うだろう。昔食べた、家庭のカレーの面影もある。 「クロック」は、札幌でルーカレーのベストスリーに入る。これに異議がある人は、「クロック」よりもおいしい、ルーカレーの店を教えていただきたい｡スープカレーよりもルーカレー好きの人は、少し遠いけども一度足を運んで損はないだろう｡ （２００３年４月５日） |
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