| |
激辛カレー批評 |
デリー 中央区狸小路1丁目 |
|
札幌のカレー店の老舗。その老舗中の老舗が「デリー」である。私も高校生の頃から、何度と足を運んでいる。街中ということもあり、土日の昼食として利用することが多いが、14席という席数の少なさからか、すぐに満員。順番の待ちになってしまう。 久しぶりに、「デリー」を訪れるが、店内の落ち着いた雰囲気に変わりはない。 いつもは、カシミールカレーを食べるが、今日はインドカレーに挑戦する。カレーの種類は、デリー。インド、カシミール、コルマの四種類があり、具によってさらに鶏肉、ラム肉、挽肉とゆで卵、野菜の四種類に分かれる。 インドカレーの野菜(750円)を頼む。カレーが運ばれると、「あっさりしていますので、ご飯にかけないで召し上がってもおいしいですよ」と、親切なアドバイスがある。インドカレーとは言っても、いわゆるスープ・カレーであり、ほぼ水状の粘度となっている。普通にインドカレーといった場合は、水を入れないで野菜からの水分だけで作るのだから、それとはかなり様相が違う。 確かに、あっさりとしている。具の一つであるトマトの酸味がほのかにスープに香る。ライトな旨みが、さっぱり感の中に漂う。昔風ラーメンというのはよく聞くが、「デリー」のカレーは昔風カレーとでも言おうか。何か、むなつかしい味がするのである。 辛さはわずかしかないので、自分でチリペッパーを入れて調整する。 ニンジンは大きく、ナス、ピーマンも二きれずつ入っている。スープにトマトを入れることはあっても、具として大きなトマトが入っているのは珍しい。具の下味は薄く、やや物足りない気もする。しかしながら、あっさりとした味わいで、スイスイとスープがははかどる。 ほっとる味わい。「デリー」の味は、常連客に支えられながら、変わることなく今後も続いていくだろう。 |
|
狸小路1丁目 狸小路の一番奥に「デリー」はある。 |
[ホームに戻る] |