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激辛カレー批評 |
ガナハティBIYAMCA 中央区南8条西14丁目 |
たまたま、近くを通る機会があったので、以前よりチェックしていた、『ガナハティ』に寄ってみた。 豚角煮カレー550円を注文する。これは、かなり安い。ランチメニューは、この豚角煮カレーとスパイス牛丼550円の二品のみである。 ここのスープは、足し算の理論によって作られている。おいしいものをいろいろと加えてスープを作れば、おいしいスープがとれるだろうていう理論である。しかし、結果としてかなり脂っこくカレーとは思えないほどの濃厚なスープになってしまっている。 こってり系ラーメンの大好きな私にとってすら、このスープは濃厚で油っぽすぎる。それは、スープが運ばれてきた時点で、スープの表面に油の皮膜が浮かんでいることで既に証明されている。そして、カレーの後半にさしかかると、油っぽさのせいで、スープに飽きてきてしまい、胃もややもたれぎみとなる。 このスープのスパイスを醤油に置き換えて、麺をを入れるだけで、こってり系ラーメンがそのまま完成するし、ラーメンとしては悪くないコッテリさなのだが、カレーには重過ぎるスープである。 スープの口当たりは悪くない。白髪ネギの風味が良く出ているなあと、思って飲んでいると、後半にさしかかるとネギの風味が嫌味に変わる。その答えは、スープの底にたまった残渣に隠されていた。スープをとったなれのはてのネギがそこに、沈んでいた。 ネギでスープをとり、さらに白髪ネギがのっていたため、ネギの味がダブルでスープに出てしまい、むしろしつこさにつながってしまっている。 具の角煮は、トロトロの絶品である。しかし、スープ自体がコッテリとしているので、角煮のコッテリ感が完全に死んでいる。スープがさっぱりしてこそ、角煮のコッテリ感が生きるというもの。 「スープや具がコッテリしているので、ライスがはかどるぞ」と思うが、ライスの量が少ない。ライスを大盛りにするには100円プラスしなくてはいけない。ライスを全部食べきってしまったのに、スープは半分も残るという事態に陥ってしまった。スープの量は少なくないのだ。しかし、スープとライスの量のパランスが悪すぎる。 |
しかしながら、ランチタイムの550円という価格はかなり、お値打ちである。 実際、私が食べている間に、サラリーマンが何人か、入れ替わり訪れていた。 家族が協力して店を作っている雰囲気はあり、内装、外装ともに手作りの感じが良い。 一生懸命、おいしいスープを作ろうと工夫した痕跡はあるが、それらの努力が全て裏目に出てしまっている。もう少し油分を減らし、ネギの風味を弱めるだけでも、一段とスッキリした味わいのスープに変身できる可能性は秘めている。まだオープンしたばかりであるから、いろいろと工夫して、良い味を追求して欲しいと思う。、 (2000年11月14日) |
ライス |
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電車通に面しており、派手な外装は目立ち、場所は分かりやすい。 |
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