どこがタイカレーなのかと思って味わうと、ほのかにココナッツミルクの風味とナンプラーの風味がする。しかし、気をつけないとわからないほど、その主張は弱い。ココナッツミルクの主張が強まると、全体のバランスを崩してしまったり、しつこい甘さが全面に出てしまうことがあるが、この抑制の効いた使われ方が良い。ココナッツミルクやナンプラーが苦手な人も気にならない。
辛さ、スパイス、ココナッツミルク、ナンプラー。いずれも突出することがなく遠慮ぎみなのだが、逆にこれらがトマトを引き立てる重要な脇役として活躍している。
とにかくライスがはかどる。あっというまに食べ終わってしまった。トマトとライスの相性の良さは、当ページでも何度も書いているが、このタイカレーはとりわけこの法則が当てはまる。あまりにも早く食べ尽くしてしまったので、店員さんに「食べるのが早いですね」と指摘される。
愛想の良い女性店員が、何かあるごとに話し掛けてくる。私だけでなく、他の客にもいろいろと話し掛けて、なかなか退屈させない。
せっかくなので、いろいろと聞いてみる。こんなトマトベースのタイカレーなんて存在するのか、と尋ねると、こうしたカレーもあるのだという。
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私が訪れたときは、カレーは日替わりメニューで、毎日提供されているわけではないとのことだったが、一週間後に店の前を通ったら、すでにタイカレーが定番メニューに加えられていた。早い対応である。 |
サラダ、スープ、コーヒーまでついて
700円は安い ! !
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