樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
ほんものインド 札幌市中央区南大通西4丁目 |
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「新大通ビル」と言っても分りづらいが、地下鉄大通駅の東西線の改札口(西側)を出てすぐの「やきぞば屋」のあるビルと言ったら、わかる人も多いだろう。極めてアクセスしやすい場所である。 以前から「ガンダーラ」はあったが、2002年12月に経営者とシェフが変わった。つまり、店名は同じだが、味もメニューも全く別。 |
さて、店内に入る前に、一つすることがある。地下のビル入り口左手にある店の看板のところに、クーポン付のチラシが置かれている。そのクーポンをゲットして持っていくと、右のような5種類のサービスのうち、どれかを受けられる。「ナン食べ放題」や「生ビール三杯目からあとはタダ」など、かなりお得なサービスもあるので、是非ゲットしよう。 |
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今回は、「ナン食べ放題」のクーポンを使用。 「サグマトンカレー(マトンとホウレン草)」(930円)。辛さは6段階で一番辛い「very very hot」を注文。 カレーの味は良いのだが、ややしょっぱめ。ビールが欲しくなる。辛さは、ぜんぜん辛くない。自分的には「中辛(hot)」くらいか。辛さ以外のスパイスは弱く、ものたりない。これを「ほんものインド」と言われると、ちょっとつらい。カルダモンやクローブが、ホールで使われてはいるが、ややパンチ不足。ホームページには、辛さについて、「希望があれば無限に・・・」と書かれているので辛好きの人は、もっともっと辛くして食べた方が良さそう。 インド料理店のほとんどがそうであるように、日本人の口に会うようにスパイス、辛さを弱めにアレンジしている。したがって、カレー通、カレー好きというよりも、普通の学生やサラリーマン、OLにお勧めしたいお店である。あまりカレーを食べたことのない人が、おいしく食べられるカレーということで。 新しいシェフは、もと『ヒマラヤ倶楽部』のシェフだそうだが、『ヒマラヤ倶楽部』は同時期にビル改装に伴い閉店している。さて、『ヒマラヤ倶楽部』と言えばナンのおいしい店として有名だが、『ガンダーラ』のナンはどうであろうか? |
表面がパリッとした香ばしいナン。香ばしさが決めてのナンで、『ヒマラヤ倶楽部』のフワフワした食感が魅力のナンとは、少し違う。それでも、この香ばしいナンは結構いける。 1枚を食べて、2枚目を注文。ただ、サフランライスがついているので、さすがに3枚目は無理だった。若者であれば、楽に3枚は食べられそう。 24時まで営業というのは良い。カレーを食べに行くというよりも、ビールを飲みながらカレーとタンドリーチキンをつまむという居酒屋的なシュチエーションの方が楽しめそう。 |
クーポンをうまく利用すれば、コスト・パフォーマンスはかなり高い。「チキン・カリー(730円)+ナン食べ放題クーポン」は、究極のコスト・パフォーマンといって良いだろう。 (2003年5月) |
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