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激辛カレー批評 |
珈哩工房 グローブ 札幌市中央区中央区南9条西8丁目 |
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東屯田通りから、ちょっと横道に入ったところにある。 建物は普通の民家で、大きなのぼりがなければ見逃してしまうような平凡な家である。中は靴を脱いで入る。民家の一回を改装して、食堂風にしてある。単に普通の家というだけでなく、おばさんが二人でやっており、雰囲気も家庭的だ。 注文は、チキンカレーに相当するグローブカリーを注文する。 ドンブリ風の皿に入ってスープカレーが運ばれてきた。一見少なめに見えるが、上げ底ならぬ、深底になっており、かなりのボリュームがある。 スープはさっぱりとしたのど越し。のど越しが良いカレーというのも珍しいが、ごく弱い酸味がさわやかなのど越しにつながっている。辛さの選択はなく、辛さは普通くらいである。仏太さんのホームページの情報では、卓上に辛さ調節用のチリペッパーがのっているということだったが、私が行った時には、見当たらなかった。 大き目の柔らかなモモ肉が入っている。肉はスプーンの先でも切れるほどだ。また、油ののりもほどよく、ライスと一緒に食べるとおいしい。 一方、野菜は特徴に乏しい。まず、盛り付けが寂しい。主な野菜は、赤ピーマンとニンジンということで、全部赤系の野菜である。色のコントラスとからみて、普通の青ピーマンでいいのでは? 玉子も、白味が見えるように盛り付けると、赤白のコントラストが出るというもの。ドンブリ状の深皿が、うまく盛り付けるのを困難にしている。 当ページで何度も繰り返しているが、ドンブリではスープカレーは非常に食べづらいのである。 ライスは平皿でなく、中央がくぼんだ皿に盛られてくるので、見た目より2、3割りは多かった。スープのボリユーム感と合わせて、満腹感は十分であった。 最初店名は、「クローブ」でと思っていたが、よく見ると「グローブ」である。カレー屋の名前としては、スパイスの名前「クローブ」の方が自然なのだが、実際スープには「クローブ」の風味はほとんどないので、つづりを間違えたわけではなさそうだ。 店の雰囲気からは、「がんばってね」と言ってあげたいのだが、残念ながらこのカレーに「世界(globe)」というほどの壮大さ、あるいは奥深さを感じることは出来なかった。 (2002年11月) |
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