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激辛カレー批評 |
スープカリーのお店 キッチン・スパイス 札幌市中央区南3条西1丁目2-1 |
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2003年8月8日オープンの店。 場所は西1丁目、須貝ビルの並び。「浪速乃かつ丼」の2階といえば、わかりやすいだろう。階段の上に大きな看板がある。スープカレーの店であることがわかりやすく、路面店ではないが入りやすい雰囲気である。 メニューはスタンダードな「骨付きチキンのスープカリー」(850円)から、「スープカリーヌードル」(850円)や「牛テールのおじや」(1000円)など多彩である。 ちょっと珍しいところで、「ニラと豆腐のキーマスープカリー」(850円)を注文する。辛さ設定はなく、自分でテーブルスパイスで調整する。非常にアッサリとしたスープ。このスープはどこにも似ていない。最近オープンの店には、既存店の模倣からスタートし独自の境地を広げていくパターンが多い中、最初からオリジナリティを追求するのは勇気がいるだろう。 しいていうなら、味噌汁に似ているかも。具がニラと豆腐というせいもある。 表面に水菜がのる。具は、ニラ、豆腐、挽き肉以外は、ジャガイモ、ニンジン、ピーマン、玉子。ジャガイモがあまくておいしい。 スパイス弱め、うまみも弱めで、激辛スープカレーファンには、ものたりないだろう。しかしながら、このスープの方向性というものが、従来のスープカレーファンに向いていないのではないかという気がした。 20時半という閉店近くに入ったのだが、数組の客がいた。また、私が入った後からも2組ほどの入店があり、結構客は入っている。それも、女性の二人組の客が多かった。スパイシーなスープカレーを食べるというのではなく、アッサリスープでごはんをいただくというような感覚。カレーファンではなく、辛いのが特に好きでない人やヘルシー嗜好の女性客にこのスープは受け入れられるだろう。「スープカリーヌードル」や「牛テールのおじや」といったメニューを見ても、必ずしも「スープカレー」にこだわるのではなく、広い意味でのスープ料理の方向性を模索している雰囲気である。 この方向性は悪くないと思うが、ただ人気店となるためには、あと二段階ほどスープの味に進化が必要だろう。 スープのボリュームはまあまあで、満腹となった。 店員のおばさんと店長の応対に好感。 (2003年9月3日) |
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