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激辛カレー批評 |
マルコ食堂
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2003年12月オープン。 ススキノずっと西端。「井泉」の隣、「柿寿司」の向かいである。外観が目立たない。車で通ったが気づかなかった。歩いてようやくわかった。「井泉」を目印にしよう。もっとスープカレーの店というのを、外観でもアピールした方が良いだろう。 お勧めメニューの「燻チキンカレー」を注文する。辛さの設定はない。 燻製の風味が相当に強烈である。個性とパンチはある。ただし、燻製のスモーキーな風味が嫌いな人は、このメニューは全く食べられない。他のメニューを注文しよう。チキンはレッグではなく、食べやすい大きさに切られている。チキン自体は、鶏の味わいががあっておいしい。 スープは濃厚。十分な甘みとうまみが存在するのだが、結構油っぽく、ややしょっぱめ。ライスと一緒に食べると丁度良い。「Voyage」の「五千年の旅」、「Picanti」の「ミレニアム」をおいしく食べられる人にはお勧めだが、30才後半の私の胃には少し重たい。若者向きの味付けという感じだ。ただし、深夜2時までの営業ということで、お酒と一緒であればこのくらいの濃厚さも、それほど気にならないかも。 樺沢スープ分類からいくと、「激辛系濃厚」であるが、辛さの選択ができないので、「うまみ系濃厚」に分類されてしまう。このスープは、明らかに辛さとの相性が良い。辛さの選択ができるようになればもっと味の可能性は広がるだろう。 生のキャベツが入っているのは、かなりユニーク。スープの油っぽさを中和してくれる。ただ、サラダがつくのだが、そのサラダも葉野菜が中心なので、似たものがかぶっている。サラダの野菜の種類の選択に考慮する余地あり。 具とスープ、いずれも個性的であり、食べたときの驚きもある。個性的な部分は評価したい。ただ、全体に味の主張が強すぎる。うまみ、甘み、しょっぱさ、油っぽさ、いずれもが前に出すぎている。もう少し味を整理して、どれかを控えめにした方が、スープの他の要素がより引き出されるのではないだろうか? 今後の可能性は感じられる一皿。 (2004年4月10日) |
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