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激辛カレー批評 |
MIYAKAWA 札幌市中央区南4条西5丁目 |
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まず、店の入り口に看板がないので戸惑う。看板はあるのだが、ビルの上のほうなのだ。店の入り口には、「ピザとスープカレー」とは書かれているが、「MIYAKAWA」とは書かれていないので、一瞬「ここで良いのか」と戸惑う。ライトで路上に広告を照らしているのは、オシャレで結構目立つ。 店内はカウンターとテーブル1席のみでちょっと狭い。 「バジリコつくね」(800円)を注文する。辛さの選択はなし。 さて味だが、まずピリリとした辛さが来る。粘膜を刺激するような、痛いような辛さだ。ハバネロで辛さを出しているのだろう。あわてて食べるとむせるかもしれない。辛いのが苦手な人には、この刺激系の辛さはさらいような・・・。 トマトの酸味も少しある。スープはおいしくさっぱりとしている。スープカレーというよりは、スパイス入り洋風スープといった感じだ。 |
バシリコつくねとはいうが、炭焼きでつくられつくねの表面はパリッとしているが、味は普通のハンバーグのようで特徴に乏しい。スープとライスの相性は良く、スープにライスを入れて食べるのもありである。 スープの量はやや少なく、これで800円はちょっと高いような・・・。 カウンターの向こうには焼鳥屋のような炭焼きの台が置かれている。その台でピザや鳥や野菜、シーフードなども焼いてくれる。カレー屋というよりは、カレーやピザを楽しむ店ということらしく、カレー以外のメニューもチャレンジする。 まずピザである。炭焼きのピザというのちょっと珍しい。 ピザといってもパンピザではない。薄い皮のいわゆるイタリア料理店で出てくる紙のように薄い紙ピザである。私の好物をこんなところで食べれるとは思わなかった。 このピザはかなりおいしい。皮がパリッとしているし、たくさんのっているチーズもおいしい。このピザはいける。 サラダはアボカドのサラダをいただいた。アボカドがたくさん入っていて、ボリューム感もあってgood。 せっかく炭焼き台があるので、炭焼き系も一品ぐらい注文しなくては、と思い手羽先を頼む。立体的な盛り付けは魅力的。やはり、皮はパリッとしているのだが、肉ののりが悪く、あまり食べごたえがない。 スープカレーとピザと炭焼き。凄い取り合わせ。常識を破壊していてそれなりにおもしろいのだが、コンセプトが理解不能である。どんな感じてカレーを食べたらいいのか、わかりづらい。例えば、最初にスープカレーを食べると、おなか一杯になってしまい、酒も他の食べ物も腹に入らない。逆に、最後のシメにこのカレーを食べるかというと、この辛さはシメにしては少し重たいし、一人で一皿食べるとするとボリューム的にもつらい。バーのメニューとしてのスープカレーということであれば、ハーフサイズみたいのがあってもいいかもしれない。 |
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スープ自体はかなりおいしく感じたが、辛さとスパイスのバランスが、スープのうまさにマッチしていない。シメのカレーをめざすのなら、もともとのサッパリとしたうまみスープを生かして、辛さは軽くした方が良いだろう。 逆にシメのカレーとして「激辛」を目指すという作戦もありうるが、平板な「ピリピリ辛」ではなくもうちょっと複雑な辛さが欲しいところ。 私にとってはピザのおいしい店として記憶された。このピザを食べるために、また訪れたいと思う。 (2002年10月11日) |
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