東急デパートの二階にある紅茶の喫茶店「マザーリーフ」が、スープカレーを始めたというので、食べに行ってみた。
確かに、スープカレーがめにゅーにあった
(平日のランチでは、ブラックティーがついて1100円)。 カレーが運ばれてきて、ビックリ。
横が40センチ近い、葉っぱのような細長い皿に盛られてきたこと。そしてライスに赤(オレンジ?)いものが入っている。この赤いのはニンジンだろうか? |
目にあざやかな
オレンジのライス
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カフェ・メシといえば、女性の胃の大きさに合わせてボリュームが少ないのが普通だ。しかし、このカレーは決して少ない量ではなく、その点もも少し驚いた。
カレーはというと、とてもおいしい。この味に近いカレー屋は思いつかないが、「オニオン・グラタン・スープ」の味に近い。オニオンを焦がさないように炒めて、さらに煮込んで作るのが「オニオン・グラタン・スープ」であるが、それに若干の辛さとスパイスを加えたのが、このカレーである。作るのにかなりの手間ひまかかっているはずだ。
ただし、これをスープカレーと呼ぶかどうかは、微妙なところだ。スープカレーにしては、かなりドロリとした感じで、ライスの上にのせても、ライスの隙間に吸収されることなく、ライスの上に鎮座している。10年前には、これはスープカレーではなく、普通のカレーとして売られていたはずである。
それはいいとしても、タマネギの甘さが引き出されていて非常においしい。タマネギは小さく刻んだけでなく、大きめサイズのタマネギも入っているので、違った食感も楽しめる。チキンは小さめの手羽先が1本。ジャガイモ、オクラなどもおいしいが、いずれも具は小さめの一口サイズ。
最近のスープカレーブームに便乗して、カレー専門店以外でもスープカレーをメニューに加える店が多くなっている。そうした店のほとんどは、小手先料理のひどいものであるが、ここのスープカレーは結構いけると思う。
私の好みには合わないが、「とてもおいしい」と感想をもらす人もいるだろう。ただし、それはこのホームページを訪れるカレー中毒の人ではないはずだ。普通のOLさんが食べて、「とてもおいしい」と言いそうな、そんなカレーである。
辛いのが苦手な人、カレー好きではない普通の人にお勧めする店である。
あと、値段1100円はちょっと高い。カフェのメシだとこんなものなのか・・・。
JR札幌駅近辺だと、安くておいしい店がたくさんあるので、なかなか「東急」まで足をのばしてまた食べに行くかというと、ちょっと厳しい。 (2003年2月)
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