| |
激辛カレー批評 |
鬼はそと 福はうち 札幌市中央区伏見1丁目3-11 011―520―1414 |
|
昼はカレーうどん専門店、夜はシャブシャブ専門店として営業。以前から来たいとは思っていたのだが、営業が昼限定ということは休日にわざわざこの店のためだけに来るということになってしまい、なかなか来れないでいた。 まず、驚かされたのが、駐車場が10台近くあるのだが、全部満車だったこと。休日の昼1時半。多少、ずらしたつもりだったが、凄い人気である。さすがに、帰る頃(14時頃)には、すいてきたが。結構人気があるとは聞いていたが、ここまでのものとは思っていなかった。 店に入ると、また驚かされる。窓から札幌市内を一望できるのは場所柄当然として、フレンチレストランのような雰囲気でありながら、真ん中には和風の庭園がある。店員もギャルソンのようなユニフォームで、和洋折衷の不思議な雰囲気。 三人組みの学生が店に入ってきた瞬間に、「すいません、間違えました」と言って出て行こうとした。「カレーうどん」のイメージにはオシャレすぎる店内。隣のフレンチレストランに間違って入ってしまったか、と勘違いしたのだろうが、それが全く不思議ではない雰囲気である。 スープは三種ある。注文は「カプチーノ風黒豚 揚げモチ入り」(900円)に「俵おむすび」(150円)をつける。まずは、紙エプロンのサービスがあり、安心して食べられる。 意外な味。従来のカレーうどんの概念を超える。単に、カレーをうどんのつゆで割っただけではなく、きちんととられたスープが加えられている。そこが、洋風のテイストを加えている。フレンチのシェフが作っていることもあるが、カレーうどんをスープカレーの側にひきつけたアプローチと見ることもできよう。 塩加減が適当。うどんと食べておいしく食べられるのは当然として、オニギリと食べても、スープをそのまま飲んでも、どれもおいしい。 辛さはそんなに感じなかったが、後半には汗がどっと流れた。かなりのスパイスが使われている様子。 だてにギャルソン様の服を着ていない。サービスはフレンチ・レストランのレベル。カレーうどんのお店で、出口のドアを開けてくれてお見送りしてくれる店も、ここくらいのものだ。普通、デートでカレーうどん屋に寄ろうものなら、「デート代を節約しようとするセコイ奴」と思われるかもしれないが、この店の雰囲気、味、サービスを知れば、そんう思う人はいないだろう。 ここの店に来る前は、カレーうどんで900円からというのは、ずいぶん高いと思ったのだが、店を出るときにはむしろ安いくらいに感じた。 「ホット・ペッパー」のデザートとコーヒーの両方サービス券は、是非持参したい。 デザートのリンゴのシャーベットを食べた時、ここのシェフの腕の確かさを再確認した。また、コーヒーもなかなかおいしい。 (2003年9月14日) |
|
[ホーム] |