樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
昔の味 スリランカ狂我国
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本日のメニューは、というか私のこの店での注文は決まっていて「マッシュ・ベジタブル 50番スープ大盛」を頼む。「チキン・ベジタブル」も、この店の定番だが、チキンがスパイスの辛味成分をすってしまって、やや辛さがストレートに伝わりずらくなるので、私はチキンは滅多に食べない。 いつもどおりの真っ赤なスープが並々ととつがれてくる。ライス大盛りの追加は150円で高いが、スープ大盛りの追加は200円とお得である。スープが1.5倍以上増量になるからである。 いつもながらの刺激的な味に満足。辛さの中にスープの旨さがキラリと光る。普通のカレーは、辛さが増えるほど旨みが分かりずらくなるのだが、ここのカレーは辛さが増すほどに、旨みとコクが増していくのである。 スープは辛いが。人参とジャガイモの甘さが、口休めになる。シメジの入り方がダイナミックで、最初から最後までシメジを少しずつ食べれてしまう(途中でなくならない)のがうれしい。 ライスはやわらかめ。もう少し硬くてもいいかな、といつも思う。ライスの量はかなり少ないので、空腹時は大盛りにすることを勧める。私的には、あくまでもスープが主役と考えるので、ライスは少なくても、スープが多ければ満足できるので、いつもライス並、スープ大盛りで注文する。 味の染みたナスは、後半の楽しみに取っておく。スープがしみたジューシーなナスは最高である。ちなみに、「チキンベジタル」にはナスが入っていないので注意を要する。「チキンベジタル、ナス入り」を注文しているのはこの店の常連である。どうしても、ナスははずせないのが、スリランカ狂我国のカレーである。ラストはお約束のように、煮玉子状態なった玉子を食べて、締めくくる。 とにかく、癖になる味である。ここのカレーは客を選ぶだろう。あまりにも刺激的で食べられないが、この味の常習となって足しげく通うかのどちらかである。もちろん、私は常習者のひとりである。「スリランカ狂我国」とはよく言ったもので、ここのカレーは明らかに自我を破壊する。 食べ終わった後、店外に出ると、頭がボーッとして、至福につつまれる。何か変なものでも入っているのではないかとも思うが、おいしければどうでもよいことである。 私はしばしば転勤を繰り返しているが、札幌にいる一番のメリットは、スリランカ狂我国のカレーを食べれることだと確信している。(2000年5月)
現在、タイ・カレーは、『スリランカ狂我国』のメニューにはありません。姉妹店『アジアン・スパイス』で食べることが出来ます。 |
店で配られている名刺 「札幌にスリランカ・カリーの美味しさを伝えて15年」の言葉通り、札幌でのスリランカ・カリーの元祖である。 |
店で配られている名刺(裏) 住所は「大通」だが、中小路に面しているので、初めて行く人にはわかりずらいので注意しよう。 駐車場は店の裏手に、三台分ある。 |
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新しいカード 「札幌にスリランカ・カリーの美味しさを伝えて15年」が「16年」へとバージョン・アップしている。芸が細かい ! ! 裏のデザインは同じ。 (2000年7月) |
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