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激辛カレー批評 |
スープカリー工房 スパイス・ボックス
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再食 宇宙源水ナラ 明日から、仕事で1週間ほどアメリカに行くのだが、その前にスープカレーの食べ収め。どこにしようかと迷った結果、「スパイス・ボックス」にした。 久しぶりに、原点にもどり「宇宙源水ナラ」が無性に食べたくなった。 「ナラ」は以前と比べてうまみが増強されていた。辛さに負けないしっかりとしたうまみが存在している。すなわち、以前よりもおいしくなっている。ポークシャプのポークの量はかなり多く、満足。スープがおいししいいせいか、スープ量が少なく感じるほど。 揚げ春雨が短くなっているが、こっちの方が食べやすい。以前より辛さがパーワーアップしたため、「70番」でも結構辛く、自分にとっては、適切な辛さとなっていた。 ということで、大いに満足。この調子で、どんどん進化していって欲しい。 「ヴィヌシュの微笑」がバージョン2になっていた。エビつくねなどが入り、海鮮系のダシも強まったという。次回、挑戦しよう。 (2003年11月4日) |
開店当時のレビュー 須貝ビルの隣と聞いていていたが、ちょっとわかりづらい。ただし、「やまどり」と同じビルの2階なので、「やまどり」を目印にするとわかりやすい。須貝ビル正面の、右手の小路を入ってすぐだ。 階段を上り、狭い入り口を入っていくと、ガネーシャ(インドの象の神様)をモチーフにした別世界が開ける。一見、エスニック調と思いきや、店内の装飾にラスタカラー(赤・黄・緑)が使われていて、独特な空間が演出されている。 メニューは、「チキン」と「ビーフ」と「ベジタブル」とシンプル。スープには定番の「宇宙原水ナラ」と新作の「ブラフマーの瞑想」(10食限定)の二種類。「宇宙原水ナラ」とは、何とも好奇心をくすぐるネーミング。辛さは、100番まである。宇宙原水ナラのチキンの辛さ50番をセレクト。 |
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皿は大きく結構なボリュームがある。そして、揚げ春雨がのったその外見は、明らかに「マジスパ」類似。 スープは、スパイシーでサッパリして飲みやすくおいしい。スッキリとして、次々にスープが飲み進む。味も「マジスパ」に似ている。スープには炒めたキャベツも入っているし。 ちょっと「マジスパ」の模倣のようなところが気になるが、スープでは「マジスパ」の90%、具では80%くらいの完成度になっている。すなわち、オープン当初としては、非常に完成度の高いスープカレーと言えるだろう。 「マジスパ」との大きな違いは、チキンがほぐされていること。チキンが一口サイズにほぐされているので、食べやすくなっている。チキンは皮なしでも油は少なくあっさりとしている。 |
具は、ジューシーなナスとまるごとジャガイモ、ゆで玉子と定番である。皮付きのジャガイモが甘くておいしい。 50番の辛さは、マジスパの辛さ設定でいうと、「天空」か、「極楽」あたりだろう。「虚空」を食べている私としては、ちょっと物足りないが、初めて食べる辛さとしては、スープの味もハッキリとわかるし、適切だった。逆に言えば、多少辛くしないとアッサリしすぎた物足りないスープということになりかねないので、辛さの追加は必須と思われる。辛さは30倍までが無料であるから、その辺が辛さ選択の一つの目安となろう。 |
40番以上からは、ピッキーヌが入っていると、メニューに書かれている。ピッキーヌによる辛さのせいか、辛さはスッキリとしている。結構な辛さがありながらも、後味がよく舌へのダメージもない。「マジスパ」同様に激辛で食べておいしいスープカレーだ。 食べ終わった頃には、額に汗がにじみ、次回はもっと辛いの(70-80番くらいか・・・)に挑戦したいという気持ちが湧いた。 店長は、脱サラして独学でこの味をつくりあげたようだが、いきなりこの味のレベルができてしまうのは、すごいと思う。 21時半のラストオーダーは、「ススキノ」という立地を考慮すると、少し早い気もするが、今後繁盛してくれば、また変わってくるかもしれない。 私が行った時は、他に客は誰もいなかったが、半年後にはかなりの繁盛店になっていると予想する。 (2003年5月1日) |
ブラフマーの瞑想 1週間もたたずに再訪した。「マジスパ」と同様に、また食べたくなるカレー、常習性の高いカレーである。 一日限定10食という「ブラフマーの瞑想」を食べてみた。ちなみにブラフマーとは、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァと並びヒンドゥー教の3大神の一つである創造神の名前。 「ブラフマーの瞑想」は、スープが違うだけで、メニュー体系(具)や値段は同じである。盛り付けが少し異なり、スープは透明な「宇宙原水ナラ」と比べて茶色がかっており、いろいろな成分が溶け込んでいそうな感じ。味はというと・・・「宇宙原水」と比べて、決定的には違わない。基本的なのど越しと味わいは同じ。ただ、旨み成分が10%くらい増えている感じがするが、その分シャープな切れ味が10%くらいダウンしているような・・・。どちらがおいしいのかは、個人の好み次第といったところか。 |
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辛さとの相性という点では、「宇宙原水」の方が良いように思える。すなわち、あまり激辛で食べない人には、旨みの強い「ブラフマー」の方がいいかもしれない。 60番という辛さは、なかなか良い。自分の好みの辛さに近づきつつある。 スープカレーで重要なのは、最初の一口ではなく、最後の一口である。最後に食べた一口で「もうちょっと食べたい」と思えれば、また次に来たくなる。「スパイスボックス」のスープは、最後の一口を食べた後に、つい「おかわり」と言いたくなる。 「ピカンティ」が大人気なのは、アッサリ系とコッテリ系の全く違うスープを二枚看板として持っているためだろう。アッサリ系スープとしては「宇宙原水」は、かなり完成度が高いので、もう一種類のスープをどのようなものにするかが、どれだけ客層を広げられるかにつながってくるだろう。 (2003年5月6日) |
ヴィヌシュの微笑み 新メニュー「ヴィヌシュの微笑み」を食べてみる。「魚介系のアッサリうまみスープ」とメニューに説明が書かれている。 |
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「ナラ」や「ブラフマー」は、「チキン」や「ポーク」などの各種具が選べるのだが、「ヴィヌシュ」の具はこの白身魚フライの固定になっている。 辛さは70番(+120円)を頼む。丁度良い。ただ、辛さの追加料金が、ちょっとアップしていた。 (2003年7月27日) |
神々のアムリタ 「アムリタ」を食べて、「スパイス・ボックス」のメニューを完全制覇だ。 豆乳入りということで、事前にイメージしていたものとは、全く異なる。スープの色調は、オレンジ色っぽい乳白色。「ベンベラ」にそっくりな色合い。ココナッツ・ミルクの代わりに豆乳を入れようという発想か・・・。店長に確認してみると、そんなとは考えてもみなかったと。体に良い物を食べてほしいという発想で食材を考えたところ豆乳が思いついたので、使ってみたとのこと。樺沢の深読みは全くの空転。 味的には、マイルドでコクのある味わい。個人的には、やっぱりシンプルな「宇宙原水ナラ」の方が好きかな。 |
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ただ、好きなお客さんは「アムリタ」ばかりを注文するようで、好みが分かれるようだ。具の「ラムシャブ」は、たくさん入っていて、お得感がある。「ラムシャブ」って何かとずっと思っていたら、「ラムシャブ」用の肉を使っているということ。一口サイズでとても食べやすいのだ。ラムは全体に均等に入っていて、最後まで楽しめる。 トッピング、天使のハネ(ボテトチップス、50円)を試す。悪くはないが、このトッピングはマイルドな「アムリタ」には合わない。「ナラ」の方が合いそう。 辛さ100番を食べたが、えらく辛かった。70番でそんなに辛くなかったので聞いてみたところ、100番でもあまり辛くないという人が続出したため、辛さを20−30%ほど 増量したという。 ただし、100番に近い強烈な辛さのみ。50番以下はあまり変わらないようだ。ということで、安易に100番の注文は危険だ。ピッキーヌが30本入っているというが、たしかにそれだけの辛さが出ている。 (2003年9月25日) |
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