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激辛カレー批評 |
Curry & Cafe ベリーカリー
閉店しました。(2002年1月) |
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『ベリーカリー』閉店についての一考察 大通近辺での、貴重なスープカレーの店、『ベリーカリー』が閉店した。 |
過去の紹介文 札幌の街中に、本格的スープカレーの店が誕生した。これはカレーマニアにとって、うれしいニュースである。札幌の大通周辺に、おいしいカレー屋があまりない。『ターラ』は、野郎が一人で入る雰囲気の店ではない。また、『洛陽』はいまいち味にパンチが足りなく、不満が残る。昔、ベッシー・ホールの隣に『銀の塔』というスープカレーの店があり、足繁く通ったものだが、残念ながらつぶれてしまった。したがって、『銀の塔』依頼、大通周辺でおいしいカレー屋がない。カレー天国札幌において、信じられないカレー空白地帯が、実は大通なのである。 ベリー・カレーは、テレビ塔ビルの地下一階にある。紀伊国屋近辺をよくうろちょろしている私にとっては、非常にありがたい場所である。 ロケーションはわかりやすい。オーロラ・タウンの一番東端。そこにある時計台ビルに続く階段を上っていくと、右側にある。階段にある「カレーのお店」の看板も、わかりやすい。 店内に入ると、二階へと案内される。このビルの中のテナントなのに二階というところが意外だ。メゾネットみたいな、中二階である。このこじんまりとした閉鎖空間が、非常に落ち着く。すなわち、厨房や店員の姿がそこからは全く見えない。案の定、ノートを出して何か書きものをしている女性や、自分で持参した本を出してくつろいだ雰囲気で読んでいる男性もいた。 そうした落ち着いた雰囲気の中、本日は「骨付きチキンカレー」を頼む。辛さは、普通、中辛、大辛があり、当然のごとく大辛を頼む。 混濁系スープカレーだ。若干のトロミを伴う。一口食べてみると、結構いける。しかし、スープだけを飲むと、少ししょっぱめであり、スイスイと運ばない。このスープカレーは、スープだけで飲むには適しない。ライスと混ぜ合わせると、若干のトロミがあるせいか、ライスと適度にまじり、しよっぱみも丁度よくなる。 そして、チキンの量がかなり多い。普通カレー店のチキンの1.5倍ほど入っている印象である。圧力釜でトロトロになったチキンは、油ものっていてジューシーでおいしい。また、下味もうまくついている。ライス一匙に対してチキン一切れを食べていても、最後もまでチキンがなくならないほどたくさんのチキンが入っている。 しかし一方で、他の具が二種類くらいしかないので、ちょっとさびしい感じもしたが、それは欲張りだろうか。 |
『ベリー・カレー』の大きな特徴の一つは、ランチ・タイムのカレーが、破格の安さということである。今回食べた、「骨付きチキンカレー」は750円と普通よりちょっと安いくらいの値段だが、ランチ・タイムには日替わりカレーが550円で提供される。普通のカレー屋では、ランチ・タイムは100円引きというのがよくあるが、『ベリー・カレー』は200円引きなのである。大判ぶるまいだ。そしてさらにうれしいのは、土曜、日曜もランチ・サービスをやっていることである。街中の飲食店のほとんどは、ランチ・タイムにサービス・メニューを提供しているが、大抵は平日のみである。 | ![]() ライスは全く普通 |
さらに、カレーのみならず、スープとフルーツもついてるというのだから、あっぱれである。そうしたなか、土曜、日曜にも550円でこのスープカレーを提供するというのは、かなり画期的な試みであり、店長の心意気を評価したい。 実は、この『ベリー・カレー』のすぐ近くに『あっぱれ亭』というラーメン屋がある。『あっぱれ亭』のラーメンは、結構おいしいが、『あっぱれ亭』のラーメンと競争する意味でも、あるいは他のライバル店と競争する意味でも、550円という破格のサービスが必要だったのかもしれない。 この絶交のロケーション。私が、『ベリー・カレー』をしばしば訪れることは間違いないであろう。 (2000年10月24日) |
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私にとって20世紀最後のカレーは、『ベリー・カレー』となった。『ベリー・カレー』のカレーには、スープ・カレーとルー・カレーの二種類がある。今日はルー・カレーを試してみる。というわけで、ナスとアスパラのカレー(大辛、750円)を注文する。 ランチタイムなのでサラダバーがついていた。待ち時間の間にサラダバーをとる。サラダは8種類で、ドレッシングは4種類と非常にバラエティがある。フルーツポンチもついているので、サラダ・バーはかなりお得な感じがする。 カレーはどろりとして赤みがかっている。辛いのかと思ったら、ビーフシチューあるいは、ハヤシライスに近い味わいである。タマネギがトロトロになるまで煮込まれているのだろう。辛さは大辛を頼んだ。そんなに辛くはないが、このハヤシライス風のカレーには、辛口よりも甘口の方が合うだろう。 具はかなりたくさん入っている。ナス半分が二本、アスパラが5、6本。大きな人参が二つ。玉子といった感じ。ナスはおいしいけど、ルーカレーなので、スープを含みようがなく、ジュシーさはないが、甘味はある。ライスとの相性はよい。 大晦日ということで、小さなおわんに年越しそばがサービスされた。うれしい限りである。 個人的な趣味としては、ルー・カレーとスープ・カレーでは、スープ・カレーの方が好きである。 店のおばさんが会計のときにな、いろいろと話し掛けてくれて、愛想がよい。好感がもてる。 (2000年12月31日) |
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