樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評
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神戸  
 駄BOSQUE
神戸市灘区神前町1-2-24


078―802―1713

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チキン 800円

 北海道以外で、スープカレーはまだ大変珍しい。そんな貴重な一軒が、神戸の「駄BOSQUE」である。
 「阪急六甲」駅下車。八幡神社側の出口(南側)に出る。八幡神社の境内を抜けて(逆行して)入り口の鳥居へ向かう。鳥居から、さらに30メートル直進右側にある。目立つ外装なので見逃さないだろう。
 札幌のスープカレーを食べ歩き、それをもとにオリジナルの味を作り上げたという。さて、その味は?
 チキンを注文。辛さの設定はなく、辛さはテーブルスパイスで調整する。 ライス大盛りサービスは良心的。
 トマトの酸味がきいたトロみの強いスープカレー。スパイスが強くないせいか、スープカレーというよりも、トマトスープに近いような印象。スープの旨み的には十分あって、ライスとの相性は良い。「花車」や「ぱお」などに近い味。
 食べ方は、いくつかのパターンが図解で説明されていたが、私的にはトマトの味が強いということもあり、皿にライスを投入して食べる食べ方が一番おいしかった。
 チキンはモモ肉がきざんである。骨付きの丸ごとチキンは900円。野菜なども小さく一口サイズにきざまれている。バジルは焦がしバジルではなく、そのままスープの上にふりかけられている。
 開店当初は、もっと辛くてスパイシーなカレーを出していたというが、「辛すぎる」という不満が相次いだために現在の味に落ち着き、人気も安定してきたという。
 そう言えば、味は帯広「天竺」にそっくりだ。実は、「天竺」も最初、札幌に近いスープカレーを出していたが、スパイスを減量して、今の味に落ち着いたというエピソードが共通している。トガリのないスープ。それを目指すと、こうした味に到達するのか・・・。
 くせがなく、辛いのが苦手な人にも、おいしくいただける。もちろんこれは、重要。そして、それなりおいしいのだが、札幌のスープカレーとはちょっと違ってきている。しかし、本格サッポロスープカレーは、許容されない。札幌以外では。
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 残念だが、札幌の味が受け入れられるには、まだまだ時間がかかるのかもしれない。

「世界のビールとアジアのおつまみ」と看板に書かれている。夜には、エスニック風居酒屋の顔を持つ。店長はとてもきさくな人。スープカレー未開の神戸の地で、スープカレーの普及に頑張っていただきたい。
(2003年9月5日)

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ランチタイムには
ラッシーとミニサラダが付く

 
営業時間 平日・土 11:30〜14:00(LO)
18:00〜23:30(LO)
日祝 11:30〜20:00(LO)

定休日  水
駐車場  
席数  
ランチタイム  11:30〜14:00
 
種類 スープカレー
  ライス大盛サービス
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