樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
不思議香菜 福岡市中央区大名2丁目1―1 |
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「わざわざ、福岡まで来てカレーを食うのか」と自問自答しながらも、足は事前に検索したカレー店へと向いてしまうのがおそろしい。店は有名なラーメン屋「博多一風堂」のすぐ近くである。やはり、「一風堂」のラーメンを食べようかなという気持ちが少しあったので、店だけでものぞいてみたが、「一風堂」の前には、なんと五十人以上もの大行列ができている。日曜の昼ということもあるだろうが、ラーメン屋にこれだけの行列が出来ているのを見たのは、東京新宿「武蔵」以来であり、非常に驚いた。と同時に、私の中の心の迷いは消え、ラーメンへの未練は捨てて「ツナパハ」の店内に入った。やはり、私はスープカレー研究家でありながら、スリランカカレー研究家なのだから、日本中のスリランカカレーを食べ尽くさなければいけない。この「ツナパハ」はスリランカ料理レストランを標榜しているわけで、これを食べないで帰るという選択は、私には残されていなかった。 ランチのメニューは、「スリランカカリー」「ヌードルカリー」「ドライカリー」「イングランドカリー」の四種類に、劇辛の「リアル・レッド」というのがあった。「リアル・レッド」にしようかと思うが、怖気づいて「スリランカ・カレー」とする。サラダとデサートと紅茶もセットされていて、850円はお得である。 おいしい。かなりおいしい。しかし、そのルーというか、スープが少なすぎる。おいしいので、スープだけを味わおうと思うが、皿を斜めにして、かろうじて皿に残るスープをかき集めないと、それすら不可能である。この3倍くらいはルーをかけてくれないとバランスが悪すぎる。案の定、ライスを半分も残した段階で、スープがなくなってしまった。 スープに野菜のうまみが十分に染み込んだインド系スープカレーである。辛さはあまり辛くない。「リアル・レッド」にすればよかったと、後悔する。スパイスもなかなかいい感じだか、もっと強くてもいい。 今まで食べたカレーの中では、東京の「カーマ」に最も近い。ジャカイモがほっくりとおいしのも、「カーマ」と似ている。 |
周囲の常連客らしき人は、みんなヌードル・カレーを食べていた。ライスのかわりに、米粉ヌードルにからめて食べる。妙においしそうに見えた。 夜は居酒屋メニューで営業しているが、そちらもメニューを見る限り、期待できそうなラインアップである。 カレー自体は非常においしいのだが、ルーが少なすぎてバランスが悪く、結果としての満足度は低くなってしまった(★★★ 1/2)。リアル・レッドのスープ大盛りで、ヌードルで食べてみたい。 また、福岡に来るチャンスがあれば、再チャレンジしよう。 (2001年11月24日) |
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追記)何人かの常連客の方から、ルー(スープ)おかわり無料という情報が届けられています。スープがたりない場合は、おかわりしてください。 |
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