樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
ニセコ アルバータロッジ カリー小屋 虻田郡倶知安町ニセコ高原ひらふ山田74 |
スバイシーカリー きのこ 980円 |
「カリー小屋」と言っても、手稲の「かりーごや」とは違います。ニセコの「カリー小屋」である。倶知安の町はずれ、国道5号線からニセコヒラフスキー場へ行く道を曲がって、4-5分車で行ったところに、「カリー小屋」はある。道沿いに、「カレー」ののぼりが立っているの見逃すことはないだろう。店は、ペンションのオーナーが兼任しており、ペンションの建物の一角にあり、まさに「カレー小屋」と呼ぶのがピッタリ。 スパイシーカレーとタイカレーの二種類がある。具の種類によっても六種類ほどあり、辛さは、5番まで(二回目以降は10番まで選択可)あり、いろいろなバリエーションが楽しめる。 キノコカレー、スパイシー(4番)を頼む。透明なスパイスカレーと黄色ライスが運ばれてきた。食べ方を書いた紙があって親切である。スープとライスは別々に食べた方が良いと書いてある。 「ニセコ」という、場所がら本州からの観光客も来るのだろう。すなわち、この店で、スープカレーを初体験する本州人もいるということだ。メニューは分かりやすく、例までついて書いてあるので親切である。 |
一口食べる。どこかで食べた味。そう、こないだ自分で作ったスープカレーとそっくりである。そっくりというより、極めて似ている。タマネギを中心に野菜でダシをとり、ブラックペッパーとレッドペッパーで辛さを出すというパターンである。あまりにも似ているので、内心「くすっ」と笑ってしまった。 非常にあっさりとしたスープである。自分で作ったときも思ったが、カレーというよりもスパイス入りポトフである。あっさりしている分、コクが足りない気もする。具はシメジ、ニンジン、ナス、ジャガイモとバリエーション豊かだが、いずれも下味が薄い。スープもあっさり、具もあっさりなので、ちょっと物足りない。このスープであれば、チキンなどのコッテリした具との合性が良いと思われるので、私のセレクトは少しはずしたようだ。カキカレー(カキフライ入り)というのも、このスープにならあいそうである。 あっさりとしたおいしいスープ。ただし、インパクトが少し欠ける。あと一工夫すれば、おいしいカレーから凄くおいしいカレーに変わるチャンスがある。 デザートのヨーグルトが数口分ついている。できれば冷たいやつを後から出して欲しい気もする。また、水はセルフサービスである。ハイシーズンでは、店内がかなり混むのかもしれないが、おかわりの水はセルフでもいいとして、一杯目の水くらいはサービスしてくれても良いような気がする。チキンカレー(スパイシーカレーとタイカレー)が、テイクアウト可能になっていた。もう二度とこれないかもしれないので、タイカレーをテイクアウトする。 (2001年6月23日) |
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テイクアウトのタイカレーを注文し、家に帰って試食する。トロトロのチキンが非常においしい。本当にとろける。このチキンであれば、あっさりとしたスープのスパイシーカレーにぴったりであっただろう。 タイカレーのスープは、スパイシーカレーのスープと比べて、コクがあっておいしい。ココナッツ・ミルクがそのコクをつくる一つの要素になっているが、多すぎず少なすぎず丁度良い。酸味ら関しても丁度良い。 スパイシーカレーよりも、圧倒的にタイカレーの方がおいしかった。ただし、店で食べるタイカレーは、土日祝の限定メニューなので注意しよう。 わざわざ車で出かけていって食べるというほどではないが、ニセコに言ったときは寄ってもいい、そんな店である。 |
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