樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評
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小樽市銭函

Flapper (フラッパー)

小樽市銭函3丁目185-5


0134-62-0411

ホームページ

flapper_curry.jpg (23291 bytes)チキンベジタブル
中辛(30番) 900円

 ホームページの地図がよくわからなくて、20分くらい迷った。結局、適当にグルグルの回っているうちに、店のところに出た。
 店の隣りが、サーフショップになっていて、その副業としてカレー屋をやっているようだ。近所の常連さんが店内を占拠していて、フレンドリーな雰囲気である。
 チキンベジタブル中辛(30番)を頼む。ホームページを印刷して持って行くと100円引きになるので、その印刷物を渡す。
 カレーが来る。すごく濃い。スープの色は茶色。スープが濃いというよりも、かなり大量のスパイスが入っていて、スパイスにより濃厚な感じが出ている。舌にねっとりと絡みつく。これに一番近いカレーは、『デリー』のカシミールカレーか・・・。スープの色が茶色いところやスープの重たさも含めて。さっぱりとしたスープカレーというのではなく、いろいろなものが溶け込んでいる感じ。スープ状のインドカレーという雰囲気だ。
 かなりパンチのある味だと思う。したがって、好き嫌いが完全に分かれるだろう。残念ながら私の好みには合わなかったが・・・。ハーブを入れたカレーということだが、味的には、どこにその影響が出ているのか、判然としなかった。しいて言えば、スープ全体にみなぎる力強いパンチ力がそうなのかもしれない。
 味はうまく表現しにくいが、口の中で辛さとスパイスがはじけるよう感じ。スープのシャープさはなく、なにか舌にまとわりつく感じなのだ。ブラックペッパーやクローブなどの黒っぽいスパイスを中心に使っているのだろう。
 全体にパンチがあっていいのだが、スープが個性的で味が強いので、食べていて舌が飽きてしまう。チキンは柔らかでおいしいのだが、チキンにもスープと同じ味がしみているので、口直しにならない。ベジタブルといっても、具がニンジンとピーマンしかないのはさびしすぎる。あとは、ゆで玉子だけ。口休めというか、味のピッチを変える具というのが、玉子しかないのだ。もっと野菜にバリエーションをつけるないと、後半にはこの味に飽きてしまう。
 同じスープで具の取り合わせを工夫するだけで、もっとおいしくなると思う。例えば、重たいスープということでいえば、『プルプル』のスープもかなり強烈で、重たい味なのだが、具の大根とか、エビつくねとか、あっさりとした具を入れることで、スープの濃さ、強さだけでなく、味に強弱のアクセントがつく。つまり、舌が休まるので、舌が復活して、またフレッシュな気分でおいしくカレーを味わうことが出来る。
 その点からいえば、このスープには「チキン」よりも「シーフード」の方が、合うかもしれない。「スープがアッサリした場合はコッテリとした肉系の具。スープが濃厚な場合はアッサリとした具」というのは、やはりスープカレーの食べ方の基本原則である。
 いろいろなものがトッピングできる。その中に、チーズというのもあった。チーズは個性が強く、弱いスープの場合はバランスを破壊する危険性をはらむが、このスープカレーにはお勧めだ。
 30番という辛さは辛さとしては辛くないのだが、辛さ以外のスパイス、ハープが結構使われているために、もともとのスープの味わいがわかりずらくなってしまった。最初に食べる人は、あまり辛くしない方がいいだろう。辛くしなくても、基本スパイスだけでも、十分刺激的である。
 ライスのおかわり自由はうれしい。
 まだオープンはたばかり。最近オープンしたスープカレーの店は、何か味が弱く、個性が無い。一般人受けを狙いすぎている。そんな印象の店が多かったが、この味はかなり個性的で、スパイスとハーブ使いは大胆。個性を出そうというスタンスは非常に評価できる。このカレーは、もっと進化しそうな気がする。      (2002年3月24日)


flapper_rice.jpg (15310 bytes)

ライスは麦飯が混ざっている
おかわり自由

   
営業時間 11:00 〜 21:00
定休日  火
駐車場  店の周囲にとめれる。
席数  約18席
ランチタイム  
種類  スープカレー
その他  
メニュー、値段  チキンベジタブル   900円
 シーフードベジタブル 900円
 ベジタブルマッシュ  900円

flapper_shop.jpg (18824 bytes)

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