樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評
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五島軒

 レストラン雪河亭

函館市末広町4−5

 0138-23-1106

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gotoken_sliranka.jpg (16527 bytes)スリランカ風ホワイトカレー
1100円

再食 スリランカ風ホワイトカレー 
 日本全国のスリランカカレーを食べ歩いているが、当然「五島軒」の「スリランカ風ホワイトカレー」も食べねばなるまい。そう思い、「五島軒」を再訪。このスリランカ風というメニューは昔からあったわけではなく、やはりスリランカカレーのブームを意識したものか。
 祝日に訪れた。朝11時半オープンなのだが、11時50分に到着してしまった。なんと満員。30分待ちになってしまった。やはり「五島軒」は函館の重要な観光スポットのようだ。平日はこんなに混んではいないと思うが、行く場合は注意して欲しい。
 さて、味の方は・・・。「インド風」と同じように、カレーがテーブルにおかれた段階では、ほとんどスパイスの風味がしない。しかし、カレーを口の中に入れた瞬間に、スパイスの風味が口内に広がる。何度体験しても、不思議な感じだ。
 味はカレーというよりもホワイトシチューに近い。ホワイトシチューにスパイスを加えたよう感じ。ココナッツミルクを使っているというが、そんなにココナッツミルクの風味が前面に出ずに、マイルドさとなって味を底支えしている。大きめ柔らかチキンが5個入っていて、満足の量。
 このカレーはとにかくライスと相性が良い。函館のカレー屋をハシゴする予定だったのでライスを三分の一くらい残すつもりだったが、あまりのライスとの相性の良さと、そのおいしさにほとんど食べてしまった。
 「五島軒」のカレーは高いという意見もあるが、この味でコーヒーとサラダ付1100円は、決して高くないと感じる。               (2003年9月23日)
初回訪問時

 さて、ようやく「五島軒」の登場である。何度も函館には来ているし、「五島軒」のある函館山近くにも来ているのだが、なぜか「五島軒」には来ていなかった。
 その理由は何度か「五島軒」のレトルトカレーを食べたことがあるが、それほどおいしいという記憶がなかったからである。ということで、あまり期待しないで訪れてみた。
 店内は昔の建築様式が残っており、なかなか落ち着いた雰囲気である。ウェイター、ウェイトレスの服装も明治風というかちょっとレトロっぽい。

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インド風チキン 
1100円

  「五島軒」のレストランというと、やや敷居が高い感じがしていたが、観光客から、地元の一人の客もいたり、客層はさまざま。客の入りは多いが、店内はホテルのレストランのように広いので落ち着いた感じだ。
 カレーには、インド風、イギリス風、スリランカ風と数種類あったが、オーソドックスに「インド風チキン」を頼んだ。「辛口ですが、よろしいでしょうか」と、ウェイターの確認が入った。辛口といっても洋食屋カレーの辛口じゃないか・・・。

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サラダ、コーヒー付

 カレーが運ばれてきた。それといって香りはしない。まず、ルーのみを一口いただく。アッと驚く。口の中で、辛さが爆発した。予想外、想像以上の辛さだったので、驚いた。そして、驚きはさらに続く。辛いと思った次の瞬間、辛さはスッと消退し、ルーカレー特有のタマネギの甘さとまろやかさが続く。
 ルーカレーで辛いカレーはいくらでもあるが、辛さが尾を引いて、後味が悪かったりする。ひどい場合は、舌がヒリヒリして、後半つらくなったりする。しかし、このカレーは違う。辛さとスパイスの力強さが十分ありながらも、それが後を引かずに、むしろ甘さとマイルドさが口内を支配するのだ。この数秒間に二通りの味わいを楽しむという経験は未だかってない。
 この味が意外だったもう一つの理由は、辛さ、スパイスが強いわりに、香り系のスパイスが弱かったことである。つまり、テーブルにカレーが置かれた瞬間は、そんなにカレーの香りがしなかったために、辛くないだろうと予想したが、その判断は誤りだった。

 ここは「五島軒」のレストランである。あまりにもカレーの香りが強いカレーを提供しては、服に臭いが移っても困るし、店内がカレーの香りで充満するのも望ましくない。ここはカレー屋ではないのだ。オシャレな洋食屋のカレーということで、香り系スパイスは押さえ気味になっていたのである。
 このカレーでは、ライスが特徴的である。ライスはモッチリとしている。まるでモチ米のようである。甘みが非常に強く、米自体がおいしい。カレーライスといえば、かためのライスが多い中、非常に珍しい。しかし、このモッチリとしたライスはルーとの相性が良い。
 薬味が5種類もついているのもいい。ラッキョは酸味が弱くて上品すぎるが、甘みの強い福神漬はグッド。
 カレーを食べ進めていくが、なかなかの辛さである。後半になると額に汗がにじむ。辛いのが苦手な人は、おいしくいただくことが難しい辛さ。ウェイターがわざわざ確認した理由も納得できる。
 サラダとコーヒーがついて1100円。これはお得である。
 また来たい。というか、必ず来る。
 スリランカ風ホワイトカレーの正体を明らかにしなくては・・・。 (2003年1月19日)
営業時間 1130−2000
定休日
駐車場
席数
ランチタイム
種類  ルーカレー
その他
メニュー、値段

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