樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
タイ国料理屋 ジャック・ポット 0138−22-3247 |
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函館の人もあまり知らない。マスコミにもほとんど登場していない。「じゃらんDE食べ歩き北海道'02」(リクルート)で紹介されているのを見て、初めて知った。インタネーット、Googleで検索しても、二つくらいしか引っかからない。穴場中の穴場の店。 しかし、開店したのは12年前だというから、驚かされる。 |
市電沿いに車で元町方向に行く。終点の函ドックまで行き、そのまま数十メートルまっすく行く。一つ目の交差点にかかると、左手の道の奥に、ジャック・ポットの黄色い看板が光っているのが見えるので、そこで左折すればいい。 函館もずっと奥の方で、かなり遠い。日が暮れた後は、ちょっと物寂しい雰囲気すらある。ちょっと、気軽には行きずらい場所である。 カレー屋ではなく、タイ料理屋である。特にタイスキをメインメニューにしているようだ。 とりあえず、カレーを食べに来たので、メニューを見ると、スープカレーとココナッツカレーの二種類があった。スープカレー(鶏と野菜)を頼む。 ライスは別で、300円かかる。 |
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カレーとライスだけ注文しようとしたら、ワン・ドリンク・チャージで、ドリンクを1杯注文しなくてはいけないらしい。しょうがないので、パイナップル・ジュース、350円を注文する。 北海道ウォーカーのクーポンがあったので、牛肉のサラダ(900円)がサービスになった。他の料理の味もみるために、エビチリ揚げ餃子(500円)を注文する。 |
カレーは確かにスープカレー。酸味は強くない。スパイスはタイから直輸入しているだけあって、非常にフレッシュな感じがした。辛さは強くはない。さわやかな爽快感というか、さわやかな刺激である。 鶏のひき肉と竹の子のカレーがたくさん入っている。皿の半分くらいまで具が入っているので、すごいボリュームだ。ひき肉からのうまみがたくさんスープに出ているようだ。 「鶏と野菜のカレー」とはいうが、他の野菜はあまり入っていない。なかなかおいしいのだが、後半になると具が単調で、味が飽きてくる。Mサイズという量は、一つ頼んで二、三人でつまむというのが、適切な食べ方なのだろう。しかし、Sサイズというのは、量が少なそうで心配で頼めなかった。 |
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エビチリ揚げ餃子は、揚げ餃子をエビチリソースで食べるというものだが、そのエビチリソースが妙に少ない。味はおいしい。ビールにあいそうなつまみである。 肉牛のサラダは、牛刺のサラダだ。これもまずまずの味。 合計1950円でかなり満腹になったが、どうみても高い。これでは、気軽にちょっとカレーを一杯食べに来るということは無理である。ワン・ドリンク・チャージが余計だし、ライス一皿300円は高すぎるだろう。 |
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他のメニューをみても、たとえばサービスで食べた牛肉サラダが900円もするのだから、函館という場所柄を考えるともかなり高値である。函館山をドライブしたカップルが寄る、なんていうシュチエーションで利用できそうだか、孤独なカレー食人には、少し敷居が高い。カレーファンとしては、1000円くらいで、カレーセットがあればいいなあと思う。 味的にはおいしい、かなり本格的なタイカレーという感じて満足のいくものであるが、値段の高さがかなり足を引っ張っている。ただですら行きずらい場所にあるというのに、函館で2000円以上出すと思えば、やっぱり寿司屋に足が向く。 (2002年1月) |
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