樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
クリムトハウス ラッキーピエロ 本町店 函館市本町4−18 0138−56−4469 |
チャイニーズチキンカレ |
函館で最も人気のあるハンバーガーショップが「ラッキーピエロ」(以下「ラッピ」)である。函館に「マクドナルド」が進出したが、「ラッピ」の根強い人気に勝てず、あえなく撤退した。それほど、函館市民に愛されるバーガーショップが「ラッピ」である。 |
しかし、「ラッピ」はハンバーガーだけではなく、カレーもおいしいという話を聞いた。というか、その情報はだいぶ前から入っていたが、今回ようやく確認できた。 注文は、メニューに「一番人気」と書かれた「チャイニーズチキンカレー」を注文する。辛さは、普通、中辛(20円up)、大辛(40円up)、激辛(60円up)と数段階あるが、今日は最もオーソドックスな味を確認しようということで、敢えて普通を選択する。 来るまでにちょっと時間がかかったが、揚げたてのアツアツチキンがのった大盛りカレーが登場した。ボリューム感が凄い。既に、普通の店の大盛りの量。チャイニーズチキンとは何かというと、甘めの味付けで揚げたザンギである。 |
では、カレーの方はどうか。んー、おいしい。というか、これをおいしくないという言う人も少ないだろう。それは、「ボンカレー」をおいしくないというようなもので、定番のごく普通のカレーというのが、適当な表現。日本人が普通に食べるスタンダードなカレー、家庭で作るようなルーカレー、あるいは社員食堂で食べるカレーということ。そうした定番カレーという意味で、可もなく不可もない。 あとは、全体のバランスと値段が重要になる。このチャイニーズチキンは、カレーと相性が良いのか? 私の主観では、あまりピッタリしている感じはしない。カツとカレーの絶妙の相性と比べると、やはりから揚げチキンとカレーの相性は劣る。チキンがかなり大きいので、カレーに沈めて食べるのも食べずらく、別々に交互に食べざるを得ない。したがって、全体のバランスはあまり良いとは言えない。「チャイニーズチキンバーガー」をテイクアウトで頼んで家で食べたが、バーガーとの相性の方が良い様である。 650円という値段は、ファースト・フード店で食べるカレーという意味では、少し高いような気がする。大盛り料金が既に織り込まれているようなものだ。しかし、具無しのオリジナルカレーの380円は安い。高校生は、このあたりを食べているのか。 店内は、女子高生、あるいは女子中学生だけであり、男性は私一人である。非常にいずらい思いをしたが、それこそ「ラッピ」の店の性格を現している。すなわち、わざわざ大人が食べに行くような店ではないし、味についてもそううるさいことを言うのも酷であろう。店がこれだけ繁盛しているということが、味とバランスの良さを証明しているのであるが、あくまでも空腹な高校生が食べるカレーであって、カレー通がわざわざ食べに行くカレーではない。 カレーとハンバーガー以外にも、おにぎりやシュウマイなど、メニューの数が凄い。隣の女子高生が食べているシュウマイが、凄くおいしそうだった。 今後も「ラッピ」を訪れることはしばしばあるだろうが、カレーを頼むことはまずないような気がする。 (2001年9月29日) |
|
|