樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
西山製麺 札幌発スープカレーラーメン |
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2004年は、スープカレーのレトルト戦争が激化することは間違いない。多くの会社から新製品が続々と登場するはずだ。そうした中、札幌では知らない人はいない製麺会社、西山製麺から、2004年2月3日発売に発売されたのが、この「スープカレーラーメン」である。パッケージのおいしそうなので、すぐに購入。家で作ってみる。
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スープにめんをつけてつけ麺として味わうタイプだ。平うち麺がスープに絡む。麺にはコシがあって、小麦の香りもする。想像以上に麺とスープカレーとの相性が良い。しかし、スープを単独でよく味わってみると、スパイス感が弱い。スープカレーよりも、カレーうどんのつゆの味に似ている。スープのうまみ自体はまずまずである。スープカレーラーメンというよりは、スパイスがちょっと入ったラーメンスープという雰囲気。実際、ラーメンにコショウを入れるとおいしくなるわけだから、少量のスパイスの添加はラーメンの味をアップさせるはず。ラーメン・スープとスープカレーのスープ、どちらに近いかといえば、ラーメンのスープである。だからこそ、麺との相性が良かったのだろう。
具はジャガイモとニンジン、そして豚肉が少々。ジャガイモは結構大きくて、モッチリとした食感があり。レトルトとしては良い味。ただし、麺との相性は良くない。 スープカレーはアツアツでなくてはおいしくない。自分で作る場合は、スープ皿をあらかじめお湯で温めておくことをお忘れなく。 |
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650円という値段。他のレトルトのスープカレー同様、かなり高額。 1度は話のタネに食べてみても良いが、何度も買って食べるかは疑問。そのためには400円は切って欲しいところ。 さて、これを食べて、スープカレーとラーメンがなぜ相性が悪いのかがよくわかった。ラーメンの魅力の一つは麺。小麦香る麺の風味と喉越しが大切。それが、スパイスが効いたスープだと、小麦の風味というものが全くわからなくなってしまう。スパイシーになればなるほど、スープはおいしくなるが、その分、麺の持ち味も個性を殺すことになる。 では、うどんとカレーの相性が良いのは? それは、うどんは香りを楽しむものではないから。うどんはモチモチとした食感や歯ごたえ、ツルッとした喉越しを楽しむもの。うどん自体の風味というのは、あまり重要な要素ではないからだろう。 発売場所 新千歳空港、JR札幌駅のKIOSK 百貨店(丸井今井地下1階、大丸デパート地下) (2004年2月25日) [ホームに戻る] |