樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評
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 インディアン 東店

帯広市東3条南11丁目


0155-25-9197

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インディアンカレー
380円  

 帯広で最も有名なカレー屋は、「インディアン」である。以前、帯広に来た時に食べたことはあったが、写真をとっていなかったので、せつかく帯広に来たので寄ってみた。

 今回「カレー50」の出版に当たり、帯広の人の中には「なぜ、インディアンが入っていないのか?」と疑問に思う人もいただろうが、あまりにも有名すぎて、今さら紹介しても全く驚きもないし、帯広人にとって「カレーが好き」という人で、、「インディアン」に行ったことのない人はほとんどいないだろうから、敢えて紹介する意義が乏しいと判断した。また観光客に推薦するという視点から考えても、わざわざ遠方から来た人が「インディアンカレー」と「豚丼」を食べた場合、「豚丼を我慢しても食べるべき」とまでは言えないと思う。これは、庶民の味なのだ。特別食ではなく、常食。「吉野家」とか「マック」に近いもので、安くて適度においしいから、週何回か食べることもあるという、常食である。

 さて、私が店に入った瞬間に、おばさんは左手に鉄皿、右手にへらを持ち、すぐにライスを盛れる姿勢をとり、私の注文を待ち構える。最もオーソドックスなインディアンカレーを頼む。一分もせずに、カレーが置かれる。早い。
 そして、味はうまい。あまみが十分にあるルーカレー。ライスと非常に合う。
 早い、安い、旨いの三拍子そろったカレーで、コストパフォーマンス的には右に出る店はない。帯広市民の支持を受けるのも良くわかる。

 それにしても、「リトルスプーン」のカレーとそっくりな味だ。それに料金やシステムまで。もちろん、「インディアン」の方が歴史が古いのは言うまでもないが。
 「常食カレー」と「ごちそうカレー」は、追求すべき方向性が異なる。
 社員食堂のカレーもそうだが、「常食のカレー」というのは、毎日食べても飽きない、誰が食べてもおいしいということが重要なのである。すなわちオリジナリティを削った普遍性が要求される。一方、「ごちそうカレー」は、その店でしか食べられないオリジナリティ、個性が要求される。
 「インディアンカレー」は「常食カレー」として完成されている。
 当然ながら、「カレー50」は「今日はおいしいカレーを食べたい」という人に、特別なごちそうカレーを紹介する本であるから、「インディアン」が入らないのは、必然なのである。                            (2003年7月5日)
営業時間
定休日
駐車場
席数
ランチタイム
種類  スープカレー
その他
メニュー、値段  ルーカレー

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