樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評
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福楼(フクロウ)

札幌市東区北21条東16丁目2−8

011−787−5080

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ぎょうざカレー 850円
ライス大盛 100円

再食 ぎょうざカレー

 2003年春の投票で、「福楼」がおいしくなったという情報が入ったため、再食してみた。

 うまみパワー炸裂という感じ。まろやかで、フワットとした微妙なおいしさにつつまれたスープである。野菜のうまみ、あまみは以前からあったが、うまみパワー20%増強という感じ。クセもなく、スイスイと飲める。
 この種の『リンタコッタ』系のスープは、ライスとの相性がよい。スープだけ飲んでもおいしいし、ライスと一緒に食べてもおいしい。食べ方としては、スプーンでライスをとってスープにひたすというパターンが良いだろう。
 メニュー時の辛さ調整はないが、スパイスは最初から結構入っている。足りない人は「辛」「福」(7種混合スパイス)「楼」(9種混合スパイス)という、卓上の3種類のスパイスを好みで追加することになる。以前のカイエンペッパー1種類による単純な調整よりも進化した。
 プリッとして熱々の餃子も良い。
 ただ、油膜がけっこうはっている。スープが熱々なのは加熱した油のおかげでもある。コッテリ好きには丁度良いのだろうが、地がサッパリスープで、店のコンセプトが女性に食べて欲しいスープカレーを目指しているように見えるが、その視点からみるとやや油っぽいという気も…。
 スープはおいしいだけに、スープだけ飲んでしまうせいもあるが、スープが少ない。スープもライスの量も、「女性の腹で満腹」といったレベルなので、成人男子としては、スープないし、ライスを大盛りにしないと、満腹にはならない。今回は、ライス大盛にしたがライス大盛にすると、スープの量の足りなさが際立ってしまう。両方大盛にすれば、「ピカンテイ」級の満足度(味とボリュームの両方満足)になるかもしれない。
 以前はなかった、「スープ大盛」もメニューに追加されており、追加スパイスの工夫とか、いろいろな点で進化が著しい。
 味的には★4レベルなのだが、いかんせんボリューム不足。最初からスープ大盛の量が盛られていたら、迷わず★4をつけたいところだが…。量と値段のバランス(コストパフォーマンス)だけが気になる。
 うまみ系スープ好きの人、カップルや女性客などにお勧めできる。
                                      (2003年5月5日)

 

オープン頃の味(2001年2月)

 地下鉄元町徒歩5分、生協元町店の数軒となりである。
 50年代から60年代の家具に統一された店内に、60年代の音楽が流れる。天井の高い店とその内装はオシャレである。カップルで来ても、あるいは女性一人で来ても違和感のない店。ちょっと、町中からは離れているが、都会の喧騒を離れた隠れ家的な店である。
 店員のお姉さんが、コート掛や雑誌の場所などを、いろいろ詳しく説明してくれて親切である。メニューについても、質問しやすい雰囲気である。トイレに行こうとしたら、トイレの電気までつけてくれた。
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ぎょうざカレー 850円
 ぎょうざカレーが評判になっていたので、ぎょうざカレーを注文する。辛さの指定はもともとない。
 スープがおいしい。上品な味わい深いスープ。たて続けに四杯飲んでしまう。シンプルだが、シャープな切れ味があるうまみ系スープカレー。他店との比較でいけば、『リンタコッタ』の味に似ている。
 スープばかり飲んでしまったせいか、後半にライスがあまり気味になる。ライス大盛(プラス100円)はあるが、スープ大盛はメニューにはなかった。全体の量は、女性のお腹で満腹という感じなので、屈強男子には少なく感じるだろう。
 ぎょうざは、中に具がミッチリと詰まっている。規則的なシワが食欲をそそる。スープがあっさりしているので、あっさり系スープをそのまま味わいたい人には、この「ぎょうざ」が最適。しかしこってり系が好きな人はも「角煮カレー」や「牛スネ肉カレー」などの、こってりとしてた具を選ぶべきだろう。

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 スープがおいしいカレーは、ライスとの愛称が悪くなる。このカレーもそうである。しかし、周知のようにぎょうざとライスの愛称は最高であるので、ぎょうざをライスの上に乗せて食べると、ライスもはかどる。考えてみると、これは水ぎょうざのスープが、スープカレーに変わったものだとも考えられる。ぎょうざは計四つ入っていたので、まずまずである。
 深めの皿はスープがはねなくて良い。逆に深めの皿は食べずらい可能性があるが、このカレーの具はスプーンで切れるだけやわらかいので、食べずらいということはない。白髪ねぎとナスがおいしい。しめじだけが少し硬めなので、ナイフで切って食べた。
 辛さは、缶に入ったカイエンペッパーで自分で調整する。このカレーは辛くしないほうがおいしいカレーであるから、辛さは追加しないで最後まで食べた。
 スパイスの主張は弱い。スパイスは、スープをおいしく食べるための薬味のようなものだ。激辛系カレーファンにはものたりないが、うまみ系カレーのファンは必食である。
 ここ、数ヶ月で6、7軒のカレー店がオープンしているが、その中でももっともバランスが良いカレーを出していると思った。               (2001年2月23日)                  

営業時間 11:30〜15:30
17:00〜22:00
定休日  火
駐車場  
席数  14席
ランチタイム  
種類  スープカレー
その他  
メニュー、値段 ぎょうざカレー 850円
牛スネ肉カレー 990円

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