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激辛カレー批評 |
飲み食い処 AZUMA
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何度か店の前を通り、入店しようとするが、野郎一人ではどうも入りづらい。店名の「飲み食い処 AZUMA」から想像される居酒屋的な雰囲気は全くない。照明は暗めで雰囲気の良いダイニングバーである。したがって、カップルで行くには良いが、野郎一人で入店してカレーだけを食べて帰ってくるというのは、さすがの樺沢にもつらい。
たまたま、「AZUMA」のカレーを食べたいという人がいたので3名で訪れる。注文は、「スープカレー茶漬」だ。ちなみに、
「スープカレー茶漬」は正式メニューには載っていない裏メニューである。特別に、「カープカレーリゾッテ」を茶漬け風にアレンジしたものが、「スープカレー茶漬」である。 想像していた以上に、コッテリとした、そしてシッカリとした味である。「茶漬け」というネーミングから、「ロイン」「チャイババ」のような、超アッサリ系のスープをイメージしたのだか、この味に最も近いのはトンコツラーメンのスープであろう。あるいは、「ラーメン茶漬け」のトンコツ味にも似ているか…。結構、濃厚な味で、味付けもしっかりしている。しかし、具のノリが決め手となり、トータルではサラリと食べられる。 そして、辛さ設定なしにしてはスパイシーで辛さもほどよくある。 何より、盛り付けがよい。中央に小高くライスが盛られて、周囲にスープが張られる。茶漬けとはいっても、ライスがスープに埋没していないので、ライスがスープを吸収しすぎず、適度な歯ごたえで食べられる。もちろん、茶漬けのフニャフニャ食感で最初から食べたいという人は、かき混ぜてしまえばよい。 そして非常に食べやすい。具は、切る必要のない一口サイズ。スープとライスが同じ皿だともこんなにも食べやすかったのか…。味の食べやすさ、物理的な食べやすさ、そのダブル効果によって、スイスイと食べ進む。 締めのカレーとして、新しい境地を切り開いたといえるかもしれない。お勧めの一皿だ。 ただし、この味付けは、酒と一緒に食べたときにおいしく感じられるように設定されている(すなわち、やや濃い目)れているので、アルコールと一緒に楽しみたい。 (2003年11月26日) |
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