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激辛カレー批評 |
カレージム チェルシー 札幌市北区北11条西3丁目
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再食 「ベーコンと野菜」辛さ3番を再食。やっぱりおいしい。スープがうまい。そして、ベーコンも。納得の味。「カレー50」で紹介して良かったなあ、とつくづく思う。 このまろやかなスープは、辛さ3番でいただくのが一番バランスがよさそう(もちろん、私の舌では)。 でも、混むと待ち時間が30分以上を超えるのは、ちとつらい。 (2003年8月) |
再食 『チェルシー』がおいしくなったという情報があった。確認のため再訪した。実は、2週間ほど前に「ベーコンと野菜 辛さ3番」を食べたのが、写真撮影失敗したので、さらに再訪した。 噂どおりに、本当においしくなっていた。かなりビックリの味である。3段階くらいレベルアップしている。皿や盛り付けは変わらないが、全く別物と言っていいかもしれない。今まで何度も味が変更されてきたが、完成度はかなり高くなっている。 スープが非常に甘い。繊細なうまさ。『トラ』と同じく、後味がスースーする。 辛さの5番と3番では、3番の方が良い。辛さをアツプすると、油が増えるようだ。5番はかなり油っぽい。辛さはそれほどでもないのだが、辛さと油で、スープのうまさがマスキングされる。『スリ狂』や『ピカンティ』はか辛くしてもうまさがマスクすることはないが、この『チェルシー』のスープは、辛さや油によってわかりずらくなるような、微妙なうまみである。5番の辛さでは、確かに以前のように『心』などのありがち系カレーとの差がわかりづらいが、3番だとあまり例をみない独自のスープの味わいを楽しめる。敢えて似たスープを挙げれば、『チャイババ』である。均整の取れた、上品で繊細なスープという点が共通する。 野菜のうまさも、オープン当初と比べ物にならないほど向上している。特にネギは、ちょうどよく焼き目が入っていて、おいしい。ナスはジューシーでGOOD。一口サイズの野菜が、多種類入っている。 メインの具、チキンはまあまあのうまさ。「ベーコンと野菜」のベーコンの方が、私は好きだ。厚切りの巨大ベーコンが、そのままベローンとのっている。盛つけの意外さがあるし、味もベーコンの油分はスープに抜けて、非常に食べやすい。 スープ大盛(100円)にしてみたが、スープが50%以上は増量されて、非常にお得。お勧めである。 ということで、「ベーコンと野菜」、辛さは3番以下で、スープ大盛りを推奨します。 激辛、コッテリといった極端を好まない人。辛いのが苦手な人。スープの旨みを重視する人は、是非食べていただきたい。 (2003年6月2日) |
以前の味 手内は明るい色調で統一され、センスも非常によい。食器が整理されて並べられている様子は、清潔な印象を与える。 メニューはオーソドックスなところで、チキン野菜カレーを頼む。辛さは5番まであるが、3番が普通の辛さであるとのことで、3番を頼む。 やや時間がかかったが、カレーが運ばれてくる。皿が大きい。そして、具の豊富なこと。なかなかのボリューム感である。食べていて驚かされるが、この具の多彩さ。 ピーマン(赤・黄・青)、ニンジン、ジャガイモ、シメジ、オクラ、ナス、長ネギ、トマト等の野菜。そして、玉子とチキン。スープカレーにおいて考えうるほとんどの具材が全て投入されている。 |
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スープは、系統的には『らっきょ』に似ている。『らっきょ』ほどの完成度はないものの、『らっきょ』からトマトの風味を抜いた感じ。バジルが浮いているところなど、外見的にも似ている。 |
辛さはそんなに強くないが、後半になると額から汗が流れハンカチが必要になった。スパイス使いは悪くない。3ではなくもう少し辛くてもよかったかも・・・。まあ、しかしどちらかというと、辛さよりもうまさを楽しむうまみ系カレーだろう。 『チェルシー』についてあまり良い評判は聞いていなかった。読者からの情報に、かなり酷評しているものもあった。しかし、『チェルシー』は、開店以来3度以上は、味を変えているようである。今日食べたカレーは、そんなに悪いものではない。というか、普通においしいカレーだった。どうやら、いろいろな味を経て、現在の味に落ち着いたらしい。 |
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全体にそつのない優等生的なカレーである。どこがダメだと取り上げて指摘するところもない。しかし、札幌スープカレーのいろいろな長所を寄せ集めているような感じだが、この店独自のオリジナリティが特に見つからないのだ。 『らっきょ』系の味ということは、すなわち『心』系の味ということ。『心』と『チェルシー』は、わすが数百メートルしか離れていない。似た味で人気店と競争するのはつらい。さらに、この店のすぐ隣には『スリヨタイ』というタイカレーの店がある。北12条周辺は、他にも『ピカンティ』や『カレーの豊田』などもあり、まさにカレー激戦区である。 現在の味が悪いわけではないが、この店独自のオリジナリティをどこかで出していかないと、この激戦区で生き残っていくのは難しいかもしれない。 (2002年2月23日) |
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