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激辛カレー批評 |
ガラムマサオ
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再食 味はかなり変わっている。まず、甘みが強い。炒めキャベツの甘みだろうか。スパイスのえぐ味が減り、味がシャープになっている。また、酸味も弱まり飲みやすい。スパイスはハーブのスーッとした風味が主で、最初はそんなに辛くはない。最初飲んだときはスパイスが弱まったように感じたが、後半になるとジワっと汗が出て、辛くなってきた。食べ進むほどに、スパイスのパンチがボディーブローのように効いてくる。単に辛いというのとは異なる。食べ終わった時には、辛さ3番は結構なパンチ力があると感じた。「そして、スープカレー食ったぞ」という満足感につつまれる。 具の揚げジャガイモが甘くておいしい。豚角煮は、4cm角ほどのかなり大きなものが3個ほど入っていてボリューム感がある。ただ、ちょっと硬くてバサットとしている。歯ごたえのある角煮を狙っているのか? この硬さであれば、もう少し小さく切った方が食べやすいだろう。 個性とユニークさは残しながらも、非常に味か整理されて食べやすくなっている。スープ自体の旨みも増している。良い方向に進化しているといえるだろう。 (2004年1月9日) |
オープン当初の味 北24条界隈でもスープカレー戦争が勃発しようとしている。 今までは、「Voyage」「パンチ」「ラビラビ」と人気店が存在しながらね、それぞれの店の距離があったわけだが、ここに新店 「ガラムマサオ」が9月26日にオープンし、「らっきょブラザーズ」が10月5日にオープンする。 「ガラムマサオ」は、地下鉄「北24条」駅を降りてすぐ。うどん屋「なか卯」の2階とメインの通りに面し、ロケーションは絶好。店内は、もともとダイニングバーだったことから、広々としてムードもよい。 |
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メニューは、ハーブが効いたノーマルスープカレーと特製ガラムマサラの効いたマニアスープカレーの2タイプがある。「骨付きチキン」「豚角煮」など定番のメニューがそろうが、マニアスープカレーが100円高い。辛さは5番まであり、3番までが無料。 注文は、「マニアスープカレー 骨付きチキン 3番」とした。「骨付きチキン」には、「やわらか」と「パリパリ」を選ぶことができて、「パリパリ」をセレクト。 さて味の方は・・・何だこれは!! 良い意味でも、悪い意味でも、驚きにあふれる一皿である。スープに大量のスパイスが投入されている。スープを飲むというよりも、スパイスを食べているという感じか・・・。強烈な刺激が口内を支配する。この種のカレーは他に類を見ない。また、似たカレーを指摘することもできない。強烈な個性を持ったスープカレーであることは間違いないだろう。 |
ただし、まだ味が洗練されていないような気がする。スパイスを大量に入れているせいで、スパイスのえぐみ、苦味と渋みがスープに出ている。あるいは、スパイスを使っている量に比べて、風味や辛さが十分出ていないようにも思う。 酸味についてはスパイスが強烈なだけに後味は爽やかにしようというコンセプトは理解できるが、やや酸味が強いように思えた。 野菜は、かなりかためで、半生じゃないかと店長に確かめたが、このかための野菜は意図的なものだという。柔すぎる野菜が多い中、歯ごたえのある野菜というのも魅力的だが、多分「半生だ」と誤解する客も多く出そうで、説明する必要がありそう。実際、私のところに「○○の野菜が半生だった」という指摘のメールは多いのだ。 アッサリとしたうまみ系カレーの店が多い中、強烈なスパイスや刺激を楽しむ、スパイスフードとしてのスープカレーというコンセプトの店は、最近少ない感じがする。その点からいえば、このスープカレーのコンセプトには大賛成である。今後の進化に期待したい。 (2003年9月26日) |
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