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激辛カレー批評 |
水谷流スープカレー本家 きたぐに家
札幌市北区北40条西5丁目1-12 |
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「きたぐに屋」とは、ラーメン屋みたいな名前であるが、建物は「アジアン・スパイス」路線のオシャレなカレー屋であった。 「アジアン・スパイス」の支店として、2003年11月9日オープン。 場所は、地下鉄「麻生」駅下車、徒歩30秒。ダイエーの向いだが、北大通りには面していない。「志ちや」の看板があるので、そこの矢印に従い、小路に入る。一本道の小路が右に曲がっているので、道なりに曲がるとすぐ右手に店がある。 |
店内は広いが、席数はそれほど多くなく、ゆったりとテーブルが配置されている。二人用テーブルが多いが、カップル客を狙っているのか・・・。 メニューは、スリランカカレーのみで、タイカレー、ラジャスタンカレーがないのは、「アジアン・スパイス」と異なるが、セットなどのメニュー構成は「アジアン・スパイス」とほぼ同じ。 さて問題は味である。「アジスパ」「スリ狂」と同じであれば、北区の人が便利になっただけで、わざわざ足を運ぶまでもない。 |
「ベジタブルシメジ100番スープ大盛」を頼む。 まず、器が良い。陶器のドッシリとした感じ。スープ量も以前の器より、多くなっている。 一口飲む。ほんのチョッピリと酸味がくる。同じスリランカカレーでも、今までの「アジスパ」「スリ狂」のスリランカカレーと異なることは明白。そして次に、パンチと力強さのある辛さが来る。 「ベジタブルシメジ100番スープ大盛」は、ここ1-2ヶ月の間に、それぞれ「アジスパ」と「スリ狂」で食べている。明らかに、辛さは強烈。辛いほどコクがある。昔の「スリ狂」のパンチ力がかなり復活している。この濃厚感だ。 先日、「アジスパ」「スリ狂」で食べた、100番は昔の「スリ狂」の50番にも満たない力弱いものだったが、この100番はかなり辛かった。昔ながらの辛さと言っていいだろう。したがって、最近の「アジスパ」でしか食べていない人は、同じ辛さにするとかなり辛くなるだろう。 前回食べたカレーは、シメジがスープとうまくなじんでいない印象があったが、その点も改善されている。 旧「スリ狂」の神ががり的な味には届かないものの、いろいろな点でグレードアップしており、満足の一皿であった。 それと、ライスがおいしい。米の甘さが際立つ。フックラとした食感。炊き加減も「アジスパ」とは異なる。 たまたま、水谷さんがいたので、「アジスパ、スリ狂と少し味を変えましたね」と聞いてみると、「同じ味でやってもおもしろくないからね、ハハハ…」とのお答え。 それと、今までとは全く別の新スープが既に完成しているという。いつから登場するのか尋ねたが、今の体勢で新スープを提供するのは難しく、もう一人職人を増やしたいなあ、とのこと。早く、新スープを食べたい。 ということで、「きたぐに屋」では、新しい展開がいろいろと出てきそう。「きたぐに屋」は単なる「アジ・スパ」の支店ということではない。「Voyage」「Picanti」のような、違った味を提供していくクリエイティブな展開になりそうだ。 「アジスパ」「スリ狂」ファンは、一度は訪れるべき価値あり。というか、樺沢的には、「アジスパ」のスリランカよりも「きたぐに屋」のスリランカレーの方が好きだ。この違いを、自分の舌で確かめてみよう。 (2003年11月13日) |
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