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激辛カレー批評 |
カレー食堂 心 札幌市北区北15条西4丁目
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再食 納豆オクラ 久々に訪れる。来たいとは思うが、最近は平日は19時にはスープ切れになる。したがって、来たくてもなかなか来れない。遅い時間でないと来れない人にとっては、幻のカレーとなりつつある。 隠れた人気メニュー「納豆とオクラ」をいただく。 納豆のヌメリがスープのトロミを変化させて、トローリとした食感が楽しい。オクラも十分な量が入っている。トマトベースのスープはライスとの相性が良いが、納豆が入るせいで、余計ライスとの親和性が高まる。ということで、ライスをスープに投入して食べだが、それもまたおいしかった。 ただし、スープの味わい自体は多少損ねるので、ベースのスープがおいしいだけに、もったいない食べ方のような気もする。 10番は結構な辛さがあった。 これで、800円は安いね。19時のスープ切れもしょうがないか・・・。 (2002年9月29日) |
初回訪問時 北15条ということで、地下鉄を「北18条」で降りるか「北12条」まで行った方がいいのか迷うが、結果としては北15条の北向きのビルに入っているので、「北12条」で降りた方がちょっと近い。 つい最近オープンした新規店の一つ。しかし、土曜の昼ということもあり、店内はほぼ満席である。どこから開店の情報を仕入れたのか、次から次へと客が入ってくる。既に人気店になりつつある『心』だが、その理由はカレーを食べればすぐにわかる。 注文は、「季節野菜のスープカレー」(900円)にする。辛さは、番号で任意に選べる。10番以下は0円、11〜30番は50円、31番以上は100円の追加料金である。ということで、50円プラスで一番辛い30番をせこくセレクト。 |
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おいしい。実においしい。というか、どこかで食べた味。そう、琴似の『らっきょ』と味がそっくりである。そっくりであるというより、ほとんど同じと言ったほうがいい。『心』は、『らっきょ』のレシピを作った開さんが独立して開いた店なので当然と言えば当然である。 メニューも、「ラビオリ」「納豆とオクラ」があり、『らっきょ』とほぼ同じメニューである。ライスに添えられた四角いノリというのも、『らっきょ』と同じである。 風味、味、喉越しなど、『らっきょ』の味わいとほぼ同じである。では、全く同じ味なのか。あるいは、どこが違うのか? 同じメニュー、同じ辛さで比較しているわけでないから、はっきりとはわからない。しかし、わからないでは、樺沢紫苑の名がすたる。 まず、青ノリがのっていないという点は、見ればすぐに分かる。問題は味であるが、トマトの風味が『らっきょ』よりも強い感じがする。入っているトマトの量が少し多く、その分まろみが出ている。スープの色合いも、『らっきょ』のスープと比べて、同じ赤でもスパイスによる赤ではなくトマトの赤が強い。トマトが入っている分ライスとの相性がより良くなっている。というのが、樺沢の観察だが、間違っていたらごめんなさい(弱気)。 ライスは共和町の農家と栽培契約をしている特注品という力の入れよう。試しにライスだけを味わってみるが、確かに甘味が強くておいしいライスである。炊き方も丁度良い。 具は、『らっきょ』と同様に、丁寧に下味がつけられている。ナスは丸く切られているのだが、ジューシーに仕上がっている。私が一番おいしいと思ったのは、アスパラである。カレーの具としてアスパラは非常に合うし私の大好きな具でもある。しかし、この10月という時期、「季節野菜」というがアスパラの季節ではない。今出ているアスパラはハウスもので結構、値段も高いのだが、それでも敢えてアスパラが使われているという心意気が良い。すなわち「カレーにはアスパラが合う」ということを十分理解しているから、この時期でも高いアスパラが入っているということ。もちろん、アスパラ自体の味も良い。 他の野菜も、それぞれの野菜の味がきちんとして、おいしい。 スープの量、ライスの量、いずれも丁度良い。バランスが非常に良い。ライス大盛り無料というサービスもあり、ありがたい。ライスはおいしいので大盛りにしても良いだろう。 |
辛さ30番というのは、思った以上に辛かった。『スリランカ狂我国』の60番から70番くらいにあたるだろうか。すなわち、『スリランカ』の辛さの番数の半分くらいの番数設定ということになるだろう。なお、辛さの番数設定も、『らっきょ』のそれとは異なる。 900円という値段は高いように見えるが、辛さによる値段の追加が、他の店と比べ安く設定されているので、辛いのを注文する人にとっては、結果としては安くなる。 『らっきょ』は、当ページの人気投票第2位になった実力店である。しかし、琴似という場所がら、いつも行くというわけにはいかなかった。 しかし、『心』は札幌の中心地に近く、便利な場所にある。その便利な場所で、『らっきょ』と同レベルの味が味わえるとなれば、人気が出ないはずがないだろう。 |
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ここを訪れる前に「『ピカンティ』に近い場所に新しい店をオープンさせちゃって大丈夫なの?」と考えた。北13条西3丁目にある『ピカンティ』とは、わずか3丁しか離れていないのだ。しかし、このカレーを味わって大丈夫だということを確信した。行列の出来るカレー店になること必至である。 |
再食 ラビオリカレー 久しぶりに、『心』を訪れた。というか、何度も訪れていたのだが、遅い時間に行くものだから、いつもスープ切れで、食べられないでいた。 今日は、「ラビオリカレー」をいただく。 スープカレーにパスタを入れてしまうというのは、ありそうでない発想だ。実際に食べてみると、このスープにはトマトが結構入っているために、ラビオリとの相性はバッチリである。「なるほど」という感じがした。 『心』のスープが薄くなってまずくなった、というメールを読者からいただいたが、私の印象では以前と同様のしっかりとした味わいを感じた。ただ、上の写真(季節野菜のスープカレー)は同じ辛さ30番だが、色調が全く違っており同じスープとは思えない。 |
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30番という辛さは、結構な辛さである。しかし、スープのうまみ、甘み、酸味。いずれのうまさも、辛さに負けないでしっかりと自己主張している。この辺のバランスが絶妙だ。辛くなくてもおいしい、辛くてしてもおいしいスープである。一つ一つの野菜のうまさもしっかりとしている。ただ、ラビオリが想像していたよりも少なめだった。もっと食べたいなあ、という物足りなさが残る。 店内だが、土曜日の13時半と少しピークをずらして行ったつもりだが、店内はほぼ満員であった。幸いに一人で行ったので、カウンターにすぐに座れたが、数名で来た客は席待ちしていた。やはり、『心』は人気店として定着してきているので、行列は覚悟しなければいけないだろう。 カレーを食べ終わった後には、額に汗が流れた。うまみと刺激というなかなか両立しがたいものを、この一皿の中にうまく共存させている。 (2002年12月9日) |
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