樺沢紫苑の激辛カレー批評 |
本場インド料理 赤いとうがらし 札幌市清田区北野7条2丁目
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再訪 チキンバターカリー 先週来たばっかりだが、タンドリーチキンのうまさが忘れられず、また来てしまった。 今回はインドカレーである「チキンバターカレー 2番」に一品料理の「タンドリーチキン」をプラスしてみた。 タンドリーチキン、表面は香ばしく、内側がジュシーで、スパイスのしみこみ具合も全く適格。どうもタンドリーチキンというと、肉が硬いというイメージがあるが、火が入りすぎているのだと思う。このタンドリーは、肉のジュシー感がしっかりと残っており絶品である。 |
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スープカレーに浸ったものよりも、表面の香ばしさか引き立ちつ単品の方が良かった。 「チキンバターカリー」は、ココナッツミルクが入っており、口当たりが非常にマイルドである。溶かしたバターが香りもよく、食欲をそそる。具は小さく切られたタンドリーチキンが入る。私の好み的には、前回の「ミックス野菜チキン」よりもこちらの方がグッド。 それにしても、ナンがおいしい。 この「チキンバターカレー」、十分おいしいのだが普段スープカレーを食べているせいか、具が少なくて寂しいという印象はぬぐえない。これで1000円なのだから、チタンドリーチキンが丸ごと1本入った「エベレスト」は激安である。次回食べるとしたら、やはり「エベレスト」かな・・・。いずれにせよ、注目すべきインドカレー店の一軒である。 (2004年3月28日) |
エベレスト (スープカレー) スープカレーの「エベレスト」をいただく。 丸ごとチキンレッグに、白い揚げ春雨がのった札幌スープカレーらしい典型的な外観。食欲をそそる盛り付け。と同時に、既に味のレベルの高さが表象されている。 サラッとしたスープにうまみも十分。スパイス使いが、一般的な札幌スープカレーとはちょっと異なるため、後味がちょっとユニーク。 同伴者の「2番」を食べさせてもらったが、味が全く違ったので驚く。どうやら辛さがアップすると酸味がアップするようで、2番の方がスープのうまみがストレートに伝わる。私が酸味があまり好きでないこともあり、「2番」にすればよかったと後悔。辛さに関しては、卓上のチリパウダーや唐辛子ペーストで調整できるので、激辛好きにとっても、辛さの番数は低めでもOKである。 |
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一番おいしいかったのはチキンである。タンドリーチキンが一本入っている。歯ごたえと鶏の旨みがしっかりと存在している。やわらかチキンとは、一味違う。丁度帰り際に、入り口のタンドリー窯で、タンドリートキンをしこんでいた。21種のスパイスにつけたチキンを、800度以上のタンドリー窯で短時間に加熱することで旨みが封じ込められるのだと説明してくれたが、全くそのとおりの封じ込められた旨さを堪能できる。 ジャガイモは、もちっとしておいしい。具にお餅(韓国の餅、トック風)が3切れ入っていたのがおもしろい。 |
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クミンライスはクミンの風味を楽しめる。ターメリックライスのような粉っぽさは全くなく、ライスがサラッとして食べやすい。これも新鮮な体験。 インドカレーではしばしばあるが、油がちょっと多いのが気になった。スープ自体はサラリとしているため、味的にはそんなに油っぽい感じはしないのだが、もう少し油が少なければ自分的にはベストだ。 インドカレー店のスープカレーは「ハズレ」の場合が多いが、この「エベレスト」は再食したいレベルに到達している。次回来店したとき、「エベレスト」を頼むか、通常のインドカレーを食べるか。悩むところだ。 (2004年3月21日) |
初訪時の感想 栄通り沿い。店前にも駐車スペースがあるが、別な場所にも20台の駐車スペースがあって安心である。 入り口に入るとタンドール窯が置かれている。ガラスになっていて、外からも見られる。わざわざタンドール窯まで設置したとは、本格的である。 スープカレーにするかインドカレーにするか迷う。スープカレーが結構おいしいという読者からの情報も入っていた。しかし、シェフがインド人であることを考慮して、まずはインドカレーを頼むことに。 ミックス野菜チキン880円にしてみる。 |
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辛さは4段階で、2番までが追加料金なし。3番が100円、4番が150円増し。インドカレーはある程度辛くなくてはおいしくない。迷わず4番とした。 ライスとナンが選べる。タンドール窯があるこの店で、ナンを頼まないという手はない。ということで、「ミックス野菜チキン、4番、ナン」で注文は決定。ただし、通常はサフランライスが、金土日はクミンライスになるという。クミンライスがどんなものか、ちょっと興味深かった。 私よりちょっと前に入店した家族グループが優柔不断で、注文に迷ってずいぶんと時間がかかっていた。その時、厨房にいたインド人シェフが私のところにきて、さっと注文をとってくれた。何というフットワークの軽さ。非常に好感触である。なお女性店員も愛想もよくの気配りもマメで、こちらも好感触であった。 カレーが出てくるまでの時間も早い。5分かかっていないだろう。ナンの焼き上げる時間くらいだ。 ナンは適度の表面のパリパリ感と中身のフンワリ感があっておいしい。一番良かったのは、焼き立てパンの香ばしい小麦の香りである。これでこそ、タンドール窯を使っている意味がある。 器も含めて盛り付けが美しい。カレーはややオレンジっぽく、クリーミィーである。まろやかでありながら、それでいて適度なスパイス感もある。タマネギのホワッとした食感も良い。スパイス使いが尖ってもいないが、凡庸でもない。 ジャガイモ、ニンジン、インゲン、ピーマン、マッシュルーム、グリーンピースなどたくさんの野菜とチキンが、食べやすい一口サイズに切られて入っていた。マイルド感とあいまって食べやすい。ナンにも合うカレーだ。 「チキンベジタブル」というと、スープカレーではほとんどの店においてある定番、しかし、インドカレーの店で、一つの皿に他種の野菜と肉が一緒に入っているのは珍しい。通常インドカレーは、ベジタブル類と肉類はスパイス使いが全く異なるので、同じ皿には同居しない。一見ありそうだけてど、あまりないのだ。 インドカレーの場合、オイルが分離して表面に浮くのだが、それもすこし混ぜてあるので、油っぽさが気に入らない。カレーの量も、通常のインドカレー店の盛りよりも多い。 ナンがおいしいので追加しようかと思ったが、300円なのでやめた。結局は、野菜のボリューム感が結構あって、ナン追加をしなくても満腹となった。 辛さ4番は特に辛くはないが、適度にスパイシーに楽しめるレベルであった。辛さ以外のスパイスもまあまあ効いている。場所柄、近隣の家族連れなども重要な客層ターゲットとなるだろう。その上でこのスパイシー感は弱からず、それでいて結構強いという適度のバランスである。 |
味的にはほ満足のいくレベル。さらに辛いのが注文できるとうれしい。ただし、辛さの追加料金が150円とちいうのは、ちときついかな。 880円は適価と思う。職場や家の近くにあれば、時々食べに行きたい。インドカレー好きは、一度食べる価値ありだろう。 このシェフの作るスープカレーなら食べてみたいという気がした。次回は、スープカレーに挑戦してみよう。ちなみに、スープカレーには「エベレスト」の名前がつけられていた。 (2004年1月11日) |
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