樺沢紫苑の激辛カレー批評 |
カレーダイニング 楽 園 札幌市清田区清田2条1丁目1−7
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2003年12月7日オープン。 36号線、札幌から清田方向に向かい、札幌ドームを過ぎて右手にある「びっくりドンキー」のそば。「びっくりドンキー」の手前の小路に入ると、すぐ右手に「楽園」がある。 「楽園」という店名どおり店内は楽園の雰囲気。席間が高く区切られており、居酒屋のような感じ。ススキノであればこの手の店はありそうだが、清田というロケーションを考えると結構オシャレだ。そういえば、清田地区には、家族向けのレストランは多数あるが、この手のちょっと大人をターゲットにした店というのは、少ないのではないだろうか。 メニューは、スタンダードな「知床鶏」「野菜」「きのこ」に加え、「えび団子」「ラム」「鮭なすはさみ揚げ」などがある。他店にはあまりない「えび団子カレー」にしてみる。 辛さは、マイルド、レギュラー、スパーク、シャウト、トリップの5段階。2番目に辛い、シャウトを注文。 まず器がよい。重厚感がある。ドンブリではあるが、具がまるごとではないため、食べづらいということはない。スープはうまみ系中濃。「ピッキーヌ」「リンタコッタ」あたりと似た味である。「ループカレー」、すなわちスープとルーの中間のようなカレー、という名前がつけられている。トロリとした食感、うまみがたくさんとけている。非常に食べやすい。ターメリック・ライスとよく合う。 |
この主のカレーは、あまりスープカレーを食べなれない人にも、食べやすいと思われる。「ピッキーヌ」「リンタコッタ」系が好きな人は食べる価値あり。ただし、スパイス感は弱く、辛さ「シャウト」もやや物足りない。激辛好きには物足りないかも。次回、食べるとすれば迷わず「トリップ」にする。 とはいっても、清田のこの場所、地元人にアピールしていくという意味では、カレーマニアの好む激辛系よりも、誰にも受け入れられやすいうまみ系の味を目指すという選択は正しいだろう。実際、日曜の19時に訪れだが、8割がた席は埋まっていた。すでに、常連客がついているのだろう。オープン3ヶ月足らずで、この客の入りはなかなかのものである。 辛さの追加料金はなく、ライスお替り自由のサービスはよい。クーポンを持っていったので、ドリンクとデザートがサービスされた。これで1000円は非常に安かったが、クーポンなしの正規の値段では1000円。これは、ちょっと高いという印象。1000円のカレーということなら、もう少し野菜の量が欲しい。 「きのこカレー」のきのこの量も少なめで、950円としては、やはり具がちよっと少ないのだ。 清田区もまだまだスープカレー店が少ない。清田区民にスープカレーのおいしさを広めていっていただきたい。 (2004年2月29日) |
きのこカレー 950円 |
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