樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
豊平峡温泉ONSEN食堂
豊平橋温泉OMSEN食堂 |
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札幌から中山峠へ行く途中、豊平橋温泉に寄り道をする。国道からわき道に入って、1分ほど走ったところに、豊平橋温泉はある。入浴料1000円を払って、温泉へと向かう。建物の一番奥へ、ドンドン歩いていく。 ひなびた感じの温泉。しかし、露天風呂は非常に広くてよろしい。さらっとした感じの湯。青空を見ながら、くつろいだひと時を過ごす。樺沢はいつから温泉評論家になったのであろうか。別に、豊平橋温泉まで温泉に入りに来たのではない。カレーを食べに来たのだ。温泉でカレー。何というミスマッチ。しかし、なんという意外性。 温泉から上がったくつろいだ気分。食堂は、温泉の玄関をはいってすぐのところにある。フロントのレジで食券を買って、食堂に入る。最もオーソドックスなところで、チキンカレーをチョイス(700円)。辛さは各種(6段階くらい)設定できるようだが、一番辛い激辛を注文する。 |
カレーの値段は結構安い。温泉といえば、入湯料をとってさらに食堂でももうけようという便乗商法のところが多いだけに、ここは良心的。というか、入湯料でかなり儲けてるって…。インターネットで割引クーポンをゲットしておけば、1割引となってさらにお得である。忘れずゲットしておこう。 食堂というだけあって、全てセルフサービスである。自分で運んだり下げたりしなければいけない。もちろん、水も自分でくむ。 席についてホット一息ついていると、もうカレーができた。早い。五分とかかっていない。ナンは焼きたてほっかほっかなので、ナンを焼き上げる時間で出来上がってしまうということか。 温泉だから、みんなのほほほーんとしているのでそんなに急がなくてもいい気もするが・・・。取り合えず、早いに越したことはない。 まずは、カレーのみで一口。マイルドな舌触り。裏ごしでもしているかのような細やかな食感。激辛だが辛さはそんなに強くない。むしろ、野菜の甘さの方が前面に出ている。チキンは固まりが四つほど入っている。インドカレーにして具は多いほうである。 そして、ナンがおいしい。そのおいしさの中心は香ばしさだ。ふんわりとした部分は少ない。コゲのパリットした食感がたまらない。次々とナンを食べてしまい、後半はカレーが余りぎみに…。 |
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インドカレーだけあって、ナンとの相性はグッド。ナンにうまくなじむ。あっという間に、ペロリと完食。量は、そんなに多いとはいえない。むしろ、空腹なら少ないかも。 ショーウィンドゥのターバンやピタナンなど他のメニューもおいしそう。一品だけでなく、皆で来て何品か注文して、つまみ合うというのが楽しいだろう。 辛さが足りかければ入れてくださいと、液体状の辛味をくれる。ちょっと一口だけ試食。うっ。チリソースの味。これをたくさん入れるとメキシコ料理みたくなってしまうぞ。ということで、辛味はno good。 さすがに温泉まで一人で来て、一人で入湯して、一人でカレーを食べて帰る人は少ないだろう。 でも、ここは、国道からそれて1分もしないので、ドライブイン代わりに、中山峠超えの前後にちよと腹ごしらえというのにはもってこい。夜10時までやっているので便利。 早い、安い、うまいの三拍子そろったカレー屋が、こんな山奥にあった。 ナンのおいしい1軒として記憶にとどめておこう。 (2002年3月22日) |
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