樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
パキスタンカリー
|
|
パキスタンカリーの店。その名も『パキスタンカリー』とは、単純明快。緑色の大きな看板は、国道230号を走っていても、すぐに分かる。前から一度来たいと思っていたが、やっと念願がかなった。
しかし、天気はあいにく大吹雪。いつもは目立つ緑色の看板も、雪がかぶっていて、全く見えず不本意にも通り過ぎてしまった。 店は、藤野の廉舞寄りにある。札幌から中山峠へ向けて走って行き、標識の地名が藤野から廉舞に変わる直前の右手にある。「おっと、ラーメン」(大きな看板が出ているラーメン屋)まで行ってしまったら行きすぎである。 メニューは「パキスタンカリー」680円のみで、普通盛りか大盛(200円)の、どちらかを選択するだけ。これも、単純明快である。 |
カレーはサラダ、チャイ付きである。 老夫婦二人だけの店で、おばさんが奥でカレーを作り、主人がカレーを運ぶ。普通は主人がカレーを作っている場合が多いと思うが、意外にも反対である。主人は気さくで、「初めてでしたか?」と声をかけてくれた。 すぐに、カレーが運ばれてくる。全く水分がない。そして、鳥肉がほぐされて、バラバラである。カレーというよりも鶏肉のカレー炒めのような様相を呈している。見かけはあまりよくないが、味はよい。パキスタン・カレーは、ライスになじむ。野菜の原型は全くないが、野菜の甘さだけは鶏肉にうまく染み込んでいる。あまみとうまみが全面に出ており、スパイシーさ、辛さがもの足りない感じがした。普通盛りの量は多くはないので、ペロリとたいらげてしまう。空腹の時は、迷わず大盛りにした方がよいだろう。 |
|
ほぐされた肉の中に、鶏肉の小骨が二本ほど入っていた。食べるときに口にしないよう注意が必要である。
サラダもついているが、ドレッシングが妙にすっぱい。これもパキスタン風か? 食後のチャイの方は、ほどよくスパイスが効いていておいしい 値段であるが、チャイ付で680円はかなりお得である。チャイ単品の値段は、150円がついていた。家の近くにこの店があればちょくちょく食べに行きたいと思うが、場所が場所だけに何度も行くと言うことは難しい。中山峠を超えるときに行く前、あるいは帰りにちょっと一服というのが、スタンダードな『パキスタンカリー』の楽しみ方だと思う。実際、私が食べている間に他に二組ほどの来客が会ったが、いずれも初めての客であった。 (2001年1月26日) |
|
|
「果ての果てまで行ってみないか」 キャッチコピーは強烈だが、味はそこまで強烈ではない。親子連れでも安心して食べれる味である。 |