樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
薬膳カレー ポテ
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薬膳カレーを標榜する『ポテ』、驚くことに『ポテ』の隣は薬局である。カレー屋から中でつながっている。経営が同じなのでである。すなわち、薬屋さんがやっている薬膳カレーであるから、正真正銘の本物の薬膳カレーである。 カウンターに各種スパイスのサンブルと薬効が書かれており、薬膳の雰囲気を盛り上げる。注文は、少しリッチにスペシャルカリー(チキン)1000円を頼む。 ココナッツミルクの甘い風味が口内に広がる。そして、ウコン(ターメリック)がたくさん使われているというだけあった、ターメリックの風味も強い。辛さはマイルドと、胃の刺激がなく、本当に身体に良さそうである。味は、マイルドというのがピッタリである。 |
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薬膳カレーというと、『アジャンタ』のイメージか、スープカレーを連想するが、『ポテ』の薬膳カレーは、いわゆる水無しカレーである。マイルドな味わいの水無しカレーであるから、当然ながら、ゴハンがはかどる。 しかし、具にはちょっと不満が残る。チキンはゴロンとした一口サイズで食べやすいのだが、少し硬い印象である。最近は圧力釜で似たやわらかチキンが主流になっているので、こうした歯ごたえチキンがあってもいいと思うが、かすれたような味でうまみに欠ける。野菜はおいしいのだが、つけあわせ程度に、少ししかついていなくてさびしい。『ポテ』という店名にもなっているように、ポテトを重視していると思われる。当然、チキンカリーにもポテトが入っているのだが、ちょっとしか入っておらず寂しい。ニンジンも薄切りが二切れ。チキン7割、野菜3割くらいの割合であるが、チキン5割、野菜5割くらいで、野菜のボリュームがもう少し多い方が良いような気がする。野菜はおいしいのだから。 口直しとして、小さなデザート(ヨーグルとフルーツ)がつくのはうれしい。 サラダと固焼きパン、食後の健康茶がつくが、どうも1000円で割安感がない。やはり場所が町から離れているというせいもあるかもしれない。支笏湖に行く途中である。普段はなかなか来づらい場所である。 スペシャルカレーはインド風カレーで、その他のビーフカレーなどが薬膳カレーのようだ。今度は薬膳カレーに挑戦してみよう。 (2001年1月14日) |
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