樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
閉店しました クルーズ 札幌市山の手3条6丁目1−17 「森もと」の向かい |
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再食 前回は「白」をいただいたので、今回は「赤」を注文。赤は「トマトベースのスパイスシーなカレー」とのこと。「きのこ赤、辛さ5番」を注文。 まず、彩が鮮やか。赤いスープにバジルが少量浮く。札幌スープカレーのオーソドックスなタイプと言えるだろう。サラッと、そしてサッパリとした飲み口のスープ。油はごく少量浮いているだけで、非常に飲みやすい。トマトベースとはいうが、トマトの酸味は突出しない。うまみもあって、非常に均整のとれたスープである。 |
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キノコは、エノキ、シメジ、シイタケの三種。野菜は、ジャガイモ、ニンジン、ナス、ピーマンに加えて、ブロッコリー、サヤエンドウ、インゲン、水菜などが加わる。 スープの量と野菜の種類の増量は、樺沢以外にもそうしたリクエストが多かったため、早速対応したそうである。より良いものを目指そうという向上心の高さは好感。 このスープ量は、満足、納得の量である。 5番の辛さは、私にとっては適度な辛味。このスープの場合は、あと2−3番辛くしたほうがよかったかもしれない。ということで、ちょい辛め注文をお勧め。 スープはアッサリ系なだけに、肉が少しあった方がよりおいしかったかもしれない。初訪時は、「白」「赤」ともに、「とり」をお勧めする。「きのこ」の場合は、アッサリスープホアッサリとした具でいただくというパターンでヘルシー嗜好の人にはこの組み合わせもいいだろう。 この味、このボリュームで800円。ランチ時は100円引きとなるので、コストパフォーマンスも高い。 欲を言えば、もっとうまみが増強されると、常習性がさらにアップする一皿となるだろう。アッサリ系スープとして、今後の進化が楽しみな一皿である。 ただし、「Voyage/Picanti」などのコッテリ系、あるいはしっかりとした味付けの好きな人には物足りなく感じるかもしれない。 (2004年1月16日) |
2004年1月6日オープン。琴似の駅前通を山の手通に向かって進み、山の手通と合流する直前の左手にある。 「HOT PEPPER」1月号で紹介されている。ちなみに、100円引きクーポンがついている。 鶏料理の店「やねぐら」(南5条西24丁目)が本店筋にあたる。そこからでる大量の鶏ガラを用いてスープを作っているとのこと。 スープは鳥の水炊き風の「白」と、トマトベースのスパイシーな「赤」の二種類。 それぞれ、具によって「とり」「ぶた」「きのこ」などがある。 辛さは10番まであり、4番で「辛口」、5番は「激辛」となっていた。 「とり白、4番」を注文する。 |
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白いスープが美しい(実際は、わずかに黄色っぽい)。 鳥のダシが良く出ている。確かに水炊きのように、骨の甘みがスープに出ている。細かな油がほんの少し浮いているだけで、非常にアッサリとしたスープで飲みやすい。 それでいてコクもあって、ゴクゴク行ける。 チキンは薩摩地鶏を使っているそうだが、歯ごたえのある硬さで、地鶏のうまみが楽しめる。 ジャガイモ、ニンジンはかなり硬めで茹でられている。柔らか野菜が全盛のこの時代、固めの野菜は珍しい。歯ごたえが楽しい。 辛さ4番はそんなに辛いということはないが、スープの微妙な甘みを楽しみという意味では、適当な辛さであった。スパイスはシンプルでパンチ力はないが、スープの旨みを壊さない配慮なのだろう。スパイシーなスープは「赤」の方らしいので、次回はそちらも食べてみたい。 非常にシンプルなスープなだけに、発展の余地は大きい。大きな可能性を秘めている一皿である。 スープがおいしいだけに、もっと量が多くてもいいかも。読者からの投稿で「あと50cc多ければ完璧」と書かれていたが、全く同感である。また、野菜もあと二種類くらい欲しいかな・・・。敢えてオーソドックスなスープカレーとしての具材選択と盛り付けをしているようだが、水炊き風ということで、水菜とかネギなどの組み合わせも面白いと思う。 オープン直後の味として、十分満足のいくもの。独創性もあるし、旨み系スープ好きは、一度食べる価値あり。 (2004年1月8日) |
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