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激辛カレー批評 |
ときめき北海道カレーグランプリ に対するコメント |
うまい部門 | からい部門 | |||
1 | インディアンカレー (帯広) | 1 | マジック・スパイス | |
2 | マジック・スパイス | 2 | スリランカ狂我国 | |
3 | カレー気分 | 3 | タージ・マハール | |
4 | タージ・マハール | 4 | カレハウスCoCo壱番屋 | |
5 | カレハウスCoCo壱番屋 | 5 | 小いけ (函館) | |
6 | アンクル・ペパリー (旭川) | 6 | カレー気分 | |
7 | カリー軒 | 7 | アジアン・スパイス | |
8 | アジャンタ | 8 | カボシャール (釧路) | |
9 | エス | 9 | ミルチ | |
10 | ぱお | 10 | サボイ | |
11 | ミルチ | |||
12 | ガラムマサラ | |||
13 | ポレポレ | |||
14 | サボイ | |||
15 | アジアン・スパイス | |||
16 | スリランカ狂我国 | |||
17 | カリーバー南家 | |||
18 | パパス | |||
19 | カボシャール (釧路) | |||
20 | ピカンテ |
2001年春に、STVラジオの「喜瀬ひろしのときめきワイド」で、「ときめき北海道カレーグランプリ」という、カレー店の人気投票が行われた。その結果が、STVのホームページにアップされている。それについて、若干のコメントをさせていただこう。 総評を一言で言わせていただくと、予想通ということである。投票数は記載されていないが、多分千票以上の投票が行われただろう。しかし、このようにアンケートの募集対照を広げると、「おいしいカレー屋」を投票するのではなく、単に「いつも自分が行っているカレー屋」を投票することになる。何軒ものカレー屋を巡った結果として、その中で一番おいしい店を投票するのではなく、単にいつも行っているカレー屋を投票してしまうことになる。当ホームページの読者のように、マメにカレー屋を巡っている人ばかりが投票しているわけではないだろうから。 このベストテンの信憑性は、5位の「CoCo壱番屋」と4位の「 タージ・マハール」に象徴されている。すなわち、おいしいカレー屋というよりも、多くの人に知られているカレー屋が上位に来ている。単に知名度のランキングと考えれば、5位の「CoCo壱番屋」と4位の「 タージ・マハール」は、全く妥当な順位と思える。 また、このランキングの特徴として、歴史のある古い店が上位に来ているということが言えそうだ。「カリー軒」「ポレポレ」「ガラムマサラ」は、当ホームページのベストテンには一票も投票されていなかったが、いずれも10年以上の歴史のある店である。歴史が古い分、知名度は高いということ。やはり、知名度との相関は言えそうである。 逆に、新規店としてランキングされている店に関しては、多少は参考になりそうな面もある。すなわち、「カレー気分」「エス」「パオ」などである。特に、「エス」が9位というのは凄いと思う。「エス」人気は、かなり広がりつつあるということだろう。 3位の「カレー気分」はどうであろうか? この「カレー気分」の3位には、ちょっと恣意的なものを感じる(組織票?)。「カレー気分」も良い感じのスープカレーを提供しているが、やや味がしょっぱいと思う。あるいは、一般的な嗜好として味がしょっぱめの方が受けるということか? 「マジック・スパイス」は札幌で最も人気のあるカレー屋という地位は、投票形式や投票の対象を変えても揺らがないほど確固としたものに定着しているのだろう。「アジャンタ」の8位は妥当というべきか、あるいは善戦したというべきか。 「アジアンスパイス」が、「スリランカ狂我国」よりも上位に来ているのは、主婦層の投票が多いことを示しているだろう。ビジネス街にある「スリランカ狂我国」では主婦層の客は珍しいが、住宅街にあり豊平方面からアクセスしやすい「アジアンスパイス」は、主婦層も行きやすい。 「喜瀬ひろしのときめきワイド」は正午から午後三時の放送ということで、主婦層が重要なリスナーになっているはずだが、この投票でも主婦層がランキングの重要な鍵を握っていたようだ。 「エス」の9位、あるいは「アジアン・スパイス」が両部門に名前を出しているなど、おいしい店をきちんと発掘して投票している人たちもいることは認めたい。この投票に参加している人たちには二つの層があり、一つは当ページを見ているような根っからのカレー好き。もう一つは、凄いカレー好きではないが、ラジオの企画として面白そうだから参加したという普通のラジオリスナーである。後者が「CoCo壱番屋」や「 タージ・マハール」といった店に投票し、前者が「エス」や「アジアンスパイス」といった店に投票しているのだろう。 そうしたフィルターでこのランキングを見れば、それなりに参考になる資料に変化する。すなわち、あまりにも大衆的な何軒かの店を除外して見ればいいということになる。このリストに登場している店がすなわち「おいしい店」ということにはならないが、これらが「北海道内の有名なカレー店」であることには間違えないだろう。 地域性ということで、「小いけ」や「カボシャール」が入っているが、これらを得票数だけで札幌の店と並べてしまって良いものだろうか。しかし、「小いけ」のカレーをおいしいと思う人が結構多いことには、改めて驚かされる。 カレーというものを相対的に評価することは、非常に難しい。それが、この投票結果に現れているだろう。
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