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激辛カレー批評 |
ニューオリンズ食べ歩る記 2003年11月、仕事で5日間ほど、アメリカ、ニューオリンズに滞在する機会を得た。 |
キャットフィッシュ・バスケット (ファースト・フード店「POPEYES」) ホテルに到着したのが、17時過ぎ。一休みしていると、すっかり日は落ちてしまった。ホテルが繁華街から少し離れているせいか、ホテル回りで食べられそうな場所があまりない。ホテルのレストランは、閑散として全く食べる気はしない。散歩がてら、ホテルしばらく歩いていく。10分ほど歩いたところに「POPEYES」というファースト・フード店を発見。「キャットフィッシュ・バスケット」($6.99)を注文する。キャットフィッシュとは鯰のこと。鯰のフライである。普通の白身魚を少し柔らかく感じ。そんなにクセはない。ケイジャン料理風に、衣がスパイシーに味付けされているせいかもしれない。 「サイドディシュはいるか?」と言われたのが聞き取れなかったので聞き返したら、非常に機嫌悪そうな態度を取られた。一言聞き返したくらいで、その態度はないんじゃないの。と早くも日本のファースト・フードがなつかしくなる。 |
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オイスターPO-Boy (リバーサイド・ウォークのフードコートにて) PO-Boy(ポーボーイ)とは、フランスパンで作るハンバーガーのこと。オイスターのフライのを注文。日本の牡蠣と比べてやや小ぶり。 しかし、数はたくさん入っていた。 |
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ケイジャン・ハンバーガー (ニューオリンズセンターのファーストフード店) 普通のハンバーガーとそんなに変わらない。特にスパイシーというわけでもない。ソースは、シーザースサラダのような感じ。 (注)ケイジャン料理・クレオール料理 |
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ブレッド・プディング (上の店と同じ) ケイジャン料理のデザートとして定番なのが、このブレッドプディング。パンをプディング状にしたもので、シナモンが効いている。アップルパイのアップルが少し入っていておいしい。ただし、熱々で湯気が立っているのが気になった。これは冷たいほうがおいしいのではないか? ホテルに半分持ち帰り、次の日まで残しておいて、冷めたものを食べたが、案の定、昨日よりもおいしくなっていた。 |
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オイスター・ディナー (ニューオリンズセンターのファーストフード店) 「オイスター・ディナー」という名前に引かれて注文する。しかし、その正体は、単なるオイスターのフライだった。当然、付け合せはポテトフライ。 向こうの人は、ポテトがご飯の代わり。こんなものばっかり食べていては太るよね。 |
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ガンボ 代表的なケイジャン料理、シーフドガンボは、シーフードのスープにライスが入っている。店によって味がかなり異なる。スパイシーなところもあれば、ほとんどスパイシーさはなく、ホット・ソースを後から加えるという形式のところもある。そして、定番の具はオクラである。ちなみに、オクラは英語でもオクラ。 スープカレーにおけるオクラ。それは非常に斬新なように思えるが、昔からガンボにはオクラが入っていたわけで、スープとオクラといのは相性が良いのだ。 そういえば、ガンボといスープ自体が、スープカレーを髣髴する。ライスは別皿ではないが、スープとライスを一緒に食べるところ。スープがスパイシーなところ。スープが赤いところ(赤くないガンボもあるが)などの共通点を認める。 札幌では、ガンボは「ジョージア・カフェ」(中央区南4西4第3藤井ビル1階 で食べられる。) |
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ガンボ 高級レストランにて |
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フライド・オイスター (高級レストランにて) オイスターに粉チーズをかけてオーブンで焼いたもの。中央にそそり立つのは、フランスパンである。見た目が美しい。味もグッド。ただし、粉チーズは多すぎだ。残したので丁度良かったが・・・。牡蠣には火が通り過ぎておらず半生なのが良かった。口の中にとろけた。表面はカリッと粉チーズが香ばしい。 |
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シュリンプ・エトフィーユ (高級レストランにて) こちらも、ケイジャン料理の定番。エビのスパイス炒め。スパイスはそんなに強くない。エビの火の入り方は、適当。エビがかたくなっておらず、美味。味はまあまあというところ。 |
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バナナフォスター (高級レストランにて) これも、ケイジャン料理のデザートの定番。 バナナをブラウンシュガーとバターでソテーするという単純なしろものだが、テーブルサイドで調理してくれるので、かなり楽しめる。フランベした炎が場を盛り上げる。ほとんどショーである。 山盛りのブラウンシュガーが入れられていたのには、恐怖心を抱いたが、実際はそれほどしつこい甘さはなく、安心した。 バナナ一は一本しか使われていなかったが、一人で一皿を完食するのはきついかも。四人で一口ずつ食べたので、丁度よかった。 |
オイスター やっぱりニューオリンズといえば、オイスターでしょう。一人半ダース(6個)じゃたりないほど。12個をペロリと食べられてしまうのが不思議。。日本の牡蠣とは違い、味が濃厚ではなく、サッパリとしているからだ。 牡蠣にはタバスコが合う。激辛好きにとっては、常識とも言えるが、タバスコソースというものは、そもそもオイスターをおいしく食べるために開発された調味料なのである。 生オイスターは、のべ3回計18個食べました(笑)。でも、アメリカ人はこのくらいの量は、1度に食べます。 |
皿左端はホースラディッシュ |
シーフード・バケット $26 (リバーサイド・ウォークのシーフードレストランにて) やっぱり、シーフードを食べないと、ニューオリンズに来た気がしない。このリバー・ウォークのシーフード・レストランは、前にニューオリンズに来た時にも訪れ、好印象であったので再訪。 ここの、「シーフード・バケット」は絶対にお勧め。 ロブスターは2尾、ブルークラブ4匹、ズワイガニ4 匹、クローフィッシュ20匹以上、エビたくさん、ポテト、コーン。これで、$26は安すぎ。 バケツにいれて持ってくるが、単に、一度にゆでたわけではない。クローフィッシュはかなりスパイシーになっており、スパイスと一緒に別に茹でているのだ。 クローフィッシュとはザリガニだ。ほとんどが殻。食べられるのは、全体の五分の一ほどだ。見た感じは、ほとんど昆虫。味は、ロブスター系の味なのだが、かなり独特のクセがある。そのクセを消すために、強いスパイスで茹でられている。いつも食べたいというものではないが、クローフィッシュを食べると、「ニューオリンズに来たな」、という感じがする。 オイスターとガンボを食べたせいもあり、4人で平らげるのも、かなりキツイ。しかしながら、殻が多いだけに、結構食べられるのだ。 |
巨大すぎてよくわからないが、 横幅60センチほど バケットの巨大さがわかる |
プライムリブ (バーボン・ストリートのステーキハウス) アメリカに来たなら、巨大なリブステーキもお約束である。とはいっても、28oz(約800グラム)は、デカすぎた。「はじめ人間ギャートルズ」に出てくる、肉の棍棒みたい。油ののりが凄い。油と肉の部分が、全く別になっている。日本でもアメリカのビーフはたくさん入っているのだが、切り方が根本的に違う。脂身が厚くなりすぎないようにという配慮など微塵もなく、むしろ脂身を厚くするというのが、アメリカンスタイルなのか。 とうてい全部食べられるはずもない。サワークリームやレモンなどで、味を買えるが、一向に量は減らない。結局食べられたのは半分ほど。 ただし、日本にいる時よりは、はるかに食が進むのが不思議。 一番驚いたのは、一緒に行った友人たち(日本人)が、2/3以上たいらげていたことだ。 |
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天ぷらそば (成田空港 讃兵衛) 日本帰ってきて、まず食べるのは蕎麦と決めている。成田発札幌行きの飛行機を待つ間に食べる蕎麦は格別の味である。 |
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ニューオリンズは、アメリカで一番食べ物がおいしい都市といわれる。シーフードはおいしいのだが、「これでナンバワンか・・・・」という突っ込みは、入れたくなる。 また、ケイジャン料理は、スパイシーな料理として知られるが、スープカレーを食べなれた私にとっては、あまりスパイシーにも感じない。口が麻痺してきているのか・・・。 それでも、他のアメリカの都市にはないものをたくさん食べられたのでよかった。 もちろん、これとは別に仕事もしていますので、念のため。 (2003年11月) [ホーム] |