| |
激辛カレー批評 |
スープカレーの食べ方 スープカレーをよりおいしく食べるための若干の理論 第ニ章 具 編 スープカレーの大きな特徴の一つ。それは、チキンや野菜が丸ごと入っているということである。そして、その具の調理の仕方には、二通りある。一つは素材の歯ごたえを楽しむために、あまりやわすぎないように煮込んでいるものである。もう一つは、圧力鍋を使って、スプーンで十分切れる程度に、ヤワヤワに煮てあるもの。 この2パターン別に食べ方を変える必要がある。 (1) 歯ごたえ系の具のパターン 例 具に歯ごたえがあるということ、それはスプーンだけでは具が切れないということを意味する。従って、通常、このパターンの場合、ナイフとフォークが準備されている。従って、ナイフとフォークを使って具を切るのが望ましい。 そして、食べ始める前に、ある程度、野菜などを先に切ってしまう食べ方を、私は推奨する。なぜなら、カレーを食べている最中の最大の悲劇、「衣服へのハネ」のリスクを最小限に減らすためである。スープカレーの恐怖。それは、スープが衣服にはねるということである。もし衣服にカレーがついた場合、すぐ洗わないととれなくなる。あるいは、クリーニングに出す必要が生じるのだ。したがって、スープカレーの食べ方として重要な点は、いかにはねないようにして食べるか、ということである。 最初にまとめて切ってしまうことで、何度もナイフを使うよりも、はねるリスクを多少なりとも減らせる可能性がある。はねるパターンとして多いのが、野菜を切っている途中に、野菜を切りそこなって、スープがはねるというパターンである。 ただ、チキンを最初からほぐしすぎてしまうと、チキンの味がスープにうつって、スープの味が変わってしまう場合もあるので、その変は適時注意すべきであろう。 (2) ヤワヤワ系の具のパターン 具が非常に軟い場合は、食べながらスプーンで切って行っても大丈夫だと思われる。ただ、こうした店でも、例えば「スリランカ狂我国」のように、ナイフが用意されている場合は、無理せずに具を先に切ってしまうという手もある。 スープカレーの場合、使ったナイフやフォークをどこに置くかという問題がある。紙ナブキンが添えられていても、スープの中に一度浸したナイフをナプキンの上に置くとドロドロになってしまうからだ。結局は、ライスの皿の上にのせておくことになる。結局そうすると、いちいちナイフとフォークを手にとって切るというのが面倒くさくなるので、最初に全部切ってしまうというやり方が推奨される。 |
他に、いくつか注意を要する場合があるので、これもパターン別に解説しよう。 (A)皿の底が平らでない場合 または、皿の底が深い場合 この場合、最初に切ろうとすると、具がずれてスープがはねることがあるので注意して欲しい。 |
|
(B)皿にあふれそうなほどスープが盛られている場合 特に、スープを大盛りで注文した場合、この傾向に陥りやすい。この場合は、ある程度スープを食べてから、具を切った方が安全である。 |
|
(C)具が立体的に盛り付けられている場合 具を下に降ろすときにはねる可能性がある。慎重に具を取り扱う必要がある。 なお、これら(A)(B)(C)のパータンの場合、裏技として、具をライスの皿に移して切るという方法がある。そうすれば、はねる可能性は回避できる。 でも、具とスープは一緒に味わいいたもの。やはり、裏技であり、定番の食べ方としては、推奨できない。 |
|
では、逆に食べやすいスープカレーの条件とは何だろう。 1)大きな皿に盛り付けられている 2)スープが並々と盛られていない 3)全ての具を直接見ることができる この三点である。大きな皿に盛られていれば、通常並々とスープが盛られることはないだろう。「全ての具を直接見ることができる」というのは、平面的な盛り付けを意味する。この場合、平面的に並んでいるので、ナイフとフォークを非常に使いやすい。 |
|
また、透明のスープの方が、具の全体像を見ることができるので、真っ赤なスープよりも切りやすくなる。 理想的な盛り付け例として、例を挙げれば「一灯庵」と「エス」である。 |
|
また、紙エプロンのサーピスをしている、「ピッキーヌ」も特筆すべきであろう。当然、この場合は、デート中でも遠慮なくエプロンを使用すべきである。カレーが衣服にはねてしまっては、せっかくのデートもだいなしである。 以上いくつかの食べ方の注意点を述べたが、とにかく衣服にはねないように食べれば、どう食べても良いだろう。そうは知っていても、はねてしまうのがスープカレーである。衣服にはねないようにスープカレーを食べれるようになれば、あなたもスープカレー上級者である。 |
紙エプロン |
具の食べ方の順番 具の食べ方の順番に、何らかの作法があるだろうか。これは、全く自由に食べて良いだろう。 私の個人的なこだわりを一つ紹介すると、玉子を一番最後に食べるということである。白味にスープが十分につかった煮卵状態になったところをいただくという意味で、最後までじっくりとスープにつけておくのだ。これはおいしいぞ。 |
[ホームに戻る] |