樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
アジアンス−プカレ− ベス
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再食 スープが変わったという情報を得たので再食してみた。 前回と同じ、「チキンヤサイ、4番」を注文。 スープの濁り具合が全く違う。「ベス」といえば透明スープだったが、かなりいろいろなものが溶け込んでいるようで、茶色っぽい色調のスープになっている。以前のアッサリとしたシャープな味わいとは大きく異なる。アッサリともコッテリとも言えない。油っぽさは全くないのだが、サラリとした中にも、いろいろな旨み成分が溶け込んで、複雑なうまみのハーモニーを味わえる。旨みは確かに、増強している。 昔の味も結構好きだったが、こちらの味も捨てがたい。 具のおいしさは、相変わらず。チキンの人気が高いだけあって、柔らかなチキンの出来はなかなか。簡単に骨がとれ、スープが染みこんだ肉が、フワリと口の中でとろける。ニンジンがとても甘い。揚げジャガは表面サックリ、中はホックリ。具の調理が丁寧である。 辛さについても、変わっていた。単一の辛さが突出しない心地よい辛さ。後半は、汗がどっと流れ、かなりのスパイスが使われている。 ちなみに、注文は0.5ずつなので、追加料金のない最大の辛さは、4番ではなく4.5番である。 店主にいくつか尋ねてみた。「少し寒くなったこともあり、濃いスープに変えてみました。スープを変えてから、常連客のリピート率が高まりました」と、人気はアップしている様子。「開店時は、アッサリとして食べやすいスープほ目指していましたが、今はアッサリとコクのあるスープ、という路線で味を完成させて行きたい」と。 それにしても、行く度にメニューが増えているのには驚く。現在、14-5種類くらいもあるか。次は、「焼きもチーズ」トッピングを注文したい。(2003年11月26日) |
再食 前回、「チキン」が切れていたので、再訪してみた。 注文は、「チキンヤサイ、辛さ4番」である。 前回と明らかに異なるのは、同じ4番であるが辛さが大幅に弱くなっているということ。写真を比べれば明らかなように、今回はスープの色に赤っぽさが全くない。 4番は辛さ無料の一番高い番数なので、注文する人も多いだろうから、ある程度辛さとうまさのバランスのとれた味にしておいた方がいいだろう。前回の4番くらいがその辛さであったのだが、この辛さだと全く物足りないので、あと1−2段階辛さをあげたものが、私にとっては適当な辛さということになる(結局、割高になったということ)。 |
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辛さが弱まったせいかスープのシャープさが、前回より減った感じがした。 こげ目のついた歯ごたえのあるチキンは、香ばしさがあっておいしい。このアッサリとしたスープには、肉系の具の方が、しっくりと落ち着く。 うまみは変わらない。やはり、おいしいスープである。スープ表面に油がほとんど浮いていないのが良い。サッパリとしたスープ好き、スープのうまさにこだわる人にお勧めの店。全体にヘルーシ志向で、女性に支持されそうな一皿である。当然ながら、コッテリ好きや、激辛好きには物足りないだろう。 「フィッシュフライ&焼チーズ」(850円)や「モロヘイヤ&アサリ」(900円)や、「焼きもチーズ」(150円)のトッピングなど、新メニューも登場し、気になるところ。 (2003年6月11日) |
2002年12月7日オ−プンの店。 場所がちょっとわかりづらい。札幌インターの近く。大谷地インターの方から、札幌インターへ向って、高架下を車で走っていくと、北郷5条で右手に6軒位飲食店が集まった区画が見える。その飲食店の一軒が「ベス」である。反対に、札幌インターから大谷地インターへ向っていく場合は、高架下の通りにほぼ面しているので、見逃すことはないだろう。 駐車場は、店の前の4軒分くらいと、他にとめられそうなスペースがあり心配はない。近所の人以外は、車で行くしかない地区である。かなり町の中心地から離れた所に位置するが、近くに競合店がないということで、逆に立地条件としては良いのかもしれない。近所の人以外が利用するシュチエーションとしては、札幌インターの利用時ということになるだろうか・・・。 |
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金曜の遅い時間(20時30分頃)におとずれたが、客は入れ替わりで何人かが入って来たので、営業は軌道に乗っていると思われる。メニューはチキンが切れていたので、「ベジタブル」(900円)。辛さ5番を頼む。 辛さは、7番まであり、4番までが無料。5番(激辛)は、ピッキーヌ入りで50円増になる。ちなみに、6番には「極辛」が、7番には「宇宙」の名前が付けられていた。 カレーが運ばれてくる。見た瞬間に、いくつかの有名カレー店の特徴を備えていることに気付くが、食べて見てさらに納得する。 外見的には、『マジック・スパイス』である。透明スープにバジルをちらし、白い揚げ春雨をあしらう。味も、『マジック・スパイス』のシャープな味わいが取り入れられている。 最初の一口目に、舌の先をアミノ酸の「うまみ」が襲うが、この口当たりは『エス』にそっくりである。非常にさっぱりとしたスープ。ただ、「さっぱりとしたスープには、こってりとした具」が合うという法則に、このスープも当てはまる。すなわち、具がベジタブルだけでは、物足りなかった。チキンが切れていたのでしょうがないが・・・。 具は一つ一つ丁寧に調理されていて好感が持てる。最大の欠点は、プロッコリーとカリフラワーがたくさん入っていることだ。『アジャンタ』の長所を取り入れたのだろうが、チキンなしの場合は、このブロッコリーの量は多すぎる。この三分の一で十分である。肉と一緒に食べる場合は、半分くらいでもいいかもしれないが。ナスは非常においしい割に、1/2切れしかはいっていなし、ニンジンも甘くておいしいのに細いのが一本だけ。おイモも甘くておいしいのに、これまた小さいのが一個しか入っていない。「ブロッコリーとカリフラワーは良いから、他のをもっと食べさせてくれ」と言いたくなる。野菜のバランスをもっと検討すれば、さらに完成された味になるだろう。 辛さは、すっきりとした辛さとはいえない。舌に残る辛さである。従って、無理に辛くしてもあまり楽しくないので、自分的には「4番」でよかったと思った。 「チキン」が品切れになっているということてんら、「チキン」は結構な人気なのだろう。ということで、『ベス』では肉系の具(チキン以外では、ミートボールとハンバーグ)が必須であり、あまり辛くしないで楽しんで欲しい。 |
サフランライスは、可もなく不可もない。スープの味を妨害することがないということで、「良」といったところか・・・。 運ばれてきた瞬間は、ライスが少なめに見えたが、スープのボリュームがかなりあるので、満腹になった。 トッピングは頼まなかったが、チーズ、ミートボール、ウズラ卵などが100円からそろっていて、安い感じがした。 開店した直後で、これだけの味が出せているというのは立派である。全体のバランスと、辛さの出し方にやや不満が残るが、今後の健闘が期待される一軒である。 『マジスパ』『エス』の系統のサッパリ、スッキリとしたスープが好みの人にお勧めする店である。 (2003年2月8日) |
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