樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
カレーハウス GARI 札幌市白石区本郷通6北5−27 |
まず、初めて行くにしては、場所がわかりずらい。今年の7月にオープンした時に、行こうとしたのだが、場所がわからなく、残念ながら行き着けなかった。今回も、行くのに若干の苦労があった。「イエローページ」(2000年9月号)の紹介記事の地図が間違っていたからだ。 「GARI」は、本郷通、西向きの一方通行の商店街に面している。 店内は、小奇麗な喫茶店風の店である。 本日の注文は、「チキンスープカレー、大辛」である。辛さは4段階で、さらに辛いのを希望の人は、デビル・カレー(150円増)というのもある。 スープ・カレーとは言っても、野菜がかなり煮込まれ、スパイスもふんだんに入っていて、かなりドロリとしている。樺沢の分類では、スパイス・カレーに分類される。 味は野菜の甘味、うまみがほどよく染みていて、おいしい。大辛という辛さは、私にとってはスパイシーで丁度良いものであった。 スープを運んできたとき、店員のおばさんが「ナイフを使いますか?」というので、「使います」と言って、ナイフを持ってきてもらった。ニンジンが丸ごと一本入っているし、チキンもかなり大きい。ナイフが必要なのは当たり前ではないか、と思ったからだ。 しかし、実際に食べてみると、ナイフは必要なかった。圧力釜でトロトロに煮込まれていたチキンとニンジンは、ナイフを使わなくても、スプーンで十分切れるのだった。これで、おばさんが、わざわざ聞きに来た理由がわかった。 具における特徴としておもしろいのは、イモがジャガイモではなくて、サツマイモを使っていることである。サツマイモを使った理由は、カレーの辛さとサツマイモの甘さという対比のおもしろさを狙ったのだろうが、その狙いは多分失敗している。サツマイモよりも甘味のあるジャガイモの方が、よっぽど甘いからである。サツマイモがパサパサしていて、あまりおいしいとは言えなかった。 ミニサラダとドリンク(コーヒーか烏龍茶)がつき、これだけの味で700円という値段は、非常にお得である。もしこの店が、私の職場から歩いて十分以内の場所にあれば、週一回は行っても良いと思う。しかし、わざわざ遠方から、往復30分以上をかけて、車で食べに来るかというと、それは疑問である。 |
味、値段など平均的なレベルは高いが、何か突出したものに欠ける。この店のカレーにしかないという特徴が、乏しいのだ。したがって、このカレーを急に食べたくなって、わざわざ遠くから来るかというと、それはないだろう。 しかし、標準的なレベルは、及第点を超えている。もし、近所の人々に喜ばれる喫茶店のような店をめざしているのなら、今の店のあり方で十分であろう。しかし、ちょっとおいしいカレー店をざしているのなら、もう一工夫何かが欲しい気がする。 近日中に、デビル・カレーを含めた他のメニューにも挑戦してみたい。 (2000年10月8日) |
揚げたニンクニ、漬物が添えられている。 |
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