樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
ポレポレ 札幌市白石区栄通17−1−26 |
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『ポレポレ』といえば、かなりの老舗である。札幌にスープカレーの店が10軒もなかった頃にすでにあった。その頃は、時々食べていたが、最近のカレー店乱立後は、足が遠のいていた。このホームページを立ち上げてから、初の訪問となる。店は完全に変わっていて、ログハウス風になっている。二階にも席かあり、席数は非常に多い。 注文は、「白身魚フライベジタブル50番」にしてみた。私の記憶が正しければ、フライを初めてスープカレーに入れたのは、『ポレポレ』である。 土曜日の昼ということで、店内はかなり混雑していたが、厨房の手際がよく、10分くらいでカレーが出てきたのには驚く。 まずはフライをいただく。スープカレーにフライというと、フライのサックリ感がなくなってしまうのではないかという危惧をいだくかもしれないが、フライの衣にスープがしみこんで、また別な味わいが楽しめる。そう、天ぷらそばの衣につゆがしみこんだようなおいしさだ。けっこうコッテリとしたスープで主張が強いので、フライの具としてはサッパリとした白味魚が合うということになる。 スープのしみた衣はライスとの相性もよく、時々ライスの上にうつしていただく。 さて、フライにスープかせしみすぎないうちに、フライを平らげてから、改めてスープだけを味わう。そういえば、昔食べたときのスープとかなり違う感じがする。明らかにおいしくなっている。昔のスープは何かパンチがないというか物足りない感じがしたのだが、このスープには確かにパンチがある。50番という辛さもほどよく、スープのパンチに辛さのパンチを加える。適度に辛いほどおいしいスープカレーに分類される。 しばらくぶりに訪れると味が落ちている場合が多いのだが、今回久しぶりに訪れておいしくなっていたので、得した感じがした。この味なら、込み合う店内も理解が出来る。 具の一つ一つもおいしい。揚げ豆腐もいなりいける。一番おいしいのは玉子だ。温泉玉子のようになった半熟玉子が、絶妙である。 |
ライスにマンゴピクルスが添えられる。ちょっした酸味が、舌安めになるが、もうちょっとたくさん欲しいところ。。 このカレーの唯一の欠点は、しょっぱいということ。私にとっては、かなりしょっぱい味だ。ライスと一緒に食べると丁度良い味なのだが、スープの量とライスの量を比較すれば、ライスは三口に一回程度しか食べれないので、スープだけでいただく機会が多くなってしまう。このしょっぱさだけがちょっと気になった。 店内の雰囲気も昔と比べて、広々とした感じになり、非常に良くなったと思う。 (2002年9月8日) |
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