Sapporo Curry YOSHIMI

池袋パルコ店


東京都豊島区南池袋1−28−2
池袋パルコ7F


03-5956-2830

 

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トロトロに煮込んだ豚角煮と
野菜のカレー 1180円

「Sapporo Curry YOSHIMI」、本店は札幌で、札幌のPARCOにも支店はあるが、札幌の店はカレー専門店ではない。東京と名古屋の支店が、スープカレー専門店となっている。

 池袋「PARCO」の飲食街には何度か来ているが、「Sapporo Curry YOSHIMI」はいつ来ても混んでいる。店の外に順番待ちがの行列ができていることもあるから、人気店と言っていいのだろう。

 今回、店を訪れて驚いたのは、ほとんどが女性客で占めるられていたことだ。大半は、女性の二人組。男性はいたとしても、カップルの片割れである。男の一人客、男同士の客は私を除くと皆無であった。

 東京では、スープカレーは女性客に人気なのか?
 それとも、これはこの店の特徴だろうか?
 

 「トロトロに煮込んだ豚角煮と野菜のカレー」を注文する。
 なるほど、こう来たか。

 いわゆるルーカレーをスープで薄めたような味である。
 よくスープカレーを食べたことのない人から、「スープカレーというのは、ルーカレーをスープで薄めたようなものですか?」と質問されるが、まさにそれを現実にしたのが、「YOSHIMI」のスープカレーである。

 おそらくは、スープカレーを一度も食べたことがない人は、典型的なスープカレーとして、こんな味を想像するのだろう。
 「YOSHIMI」は「札幌発」を強調しているが、札幌でこの系統の味のスープカレーというのは、食べたことがない。おそらくあっても、流行らないであろう・・・札幌では。

 「YOSHIMI」のスープカレーが東京でヒットしているのは、「東京人のイメージ」にあったスープカレーだからなのだろう。
 
 さらに、スープを食べていて思ったのは、想像以上に油が多く、味付けがしょっぱめであることだ。つまり、ライスと一緒に食べて「ちょうどいい味」として設定されている。

 札幌のスープカレーは、スープ単独で食べて「ちょうどいい味」に設定されていることが多いので、これも「東京ならでは」という感じがした。

 スープだけを二、三口連続で飲むと、明らかにしょっぱい。
 ライスにかけて食べるか、ライスをひたして食べる食べ方がお勧めだ。

 なお、ライスが「おかわり自由」なのはうれしい。
 こうしたサービスを設定しておいても女性客中心なので、実際におかわりする人は少ないだろう、と思ったが、そう思った瞬間、いきなり私の隣の女性客がライスをおかわりした(笑)。

 「トロトロに煮込んだ豚角煮と野菜のカレー」の具の方。
 野菜の種類が多く、いろどりが美しい。また、素揚げされていて、味もけっこういい。
 野菜の種類が豊富というのは、女性に好かれる大きなポイントだろう。
 メインの具材の角煮もトロトロでおいしかった。

 この店では、ソフトクリームとかパフェとかデザートが名物らしく、多くの客がデザートを注文していた。

 「札幌発」を銘打ちながらも実は「東京流」にアレンジされている。
 アレンジ系のスープカレーとしておもしろいと思った。
 実際にここまで人気が出ているわけだから、東京の女性の心をつかむ「何か」がスープの中に盛り込まれているのだろう。

(2007年8月)

「Sapporo Curry YOSHIMI」のスープカレーは
通販で購入可能



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