樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
カリー 札幌市豊平区平岸3条6丁目6−20 |
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『ルッカ・パイ・パイ』というかわいらしい名前は、一度聞いたら二度と忘れない。これほどインパクトのある店名はなかない。パンクバンドの曲名に由来しているようだ。 場所は、地下鉄南北線平岸駅下車1.5丁と、非常に近い。 木の素材が露出した内装とイスはオシャレだ。 注文はオーソドックスに、チキン野菜で。 辛さは10番まであり、7番を注文。辛みのカイエンペッパーに、「あらびき」、「パウダー」、「ミックス」の三種類から選べるというのがおもしろい。無難なところでミックスにしてもらう。 驚いたのは、注文してからカレーが運ばれてくるまでの早さである。5、6分で運ばれてきた。他に客がいなかったこともあるが、それにしても早い。スープカレーとしては、最速の部類だ。 アッサリ系のうまみカレーだ。ちょっとだけスープ表面に油膜が張っているが、油っぽさは全くない。飲みやすいスープがスルスルと胃に納まって行く。 辛さ7番にしてはちょっと物足りない。スパイス使いは上品な感じで、パンチが足りない。 カイエンペッパーの辛さににちょっとだけクセがある。これは、好きな人と嫌いな人に分かれるかも・・・。私は、どっちでもないが。 正直言って、うまみ系カレーなので、辛さは極力少なくして、スープの味わいを楽しんだ方がよかったかもしれない。 チキンは、柔すぎず適度な歯ごたえが残っていて丁度良い。 野菜は、まずまずおいしい。オクラが入っているが、そのままの形で入っている。せっかくオクラを入れるのなら、『アロアロ』のように輪切りにした方がおもしろいと思う。 まあ、この店には「ネヴァーカレー」というオクラ、トロロ、ナメコなどの粘り素材を結集させたカレーがあり、ネバネバ好きはそっちを食べろということなのかもしれない。 ニンジンは甘みが出ていておいしい。 スープとライスの量は多くないが、具がたくさん入っているので、結構満腹になる。 丁寧にスープをとっていて、うまみという意味ではおいしいのだが、何かパンチというか、この店ならではの何か、味に特徴がなくつまらない。 決して悪くないのだ、こじんまりと収まってしまっているような・・・。 カレー好きという枠に縛られない、万人受けするカレーだろう。 女性客などに喜ばれそうなカレーである。 (2002年2月) |
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