【超映画分析】


 樺沢紫苑が選ぶ2002年ベスト・テン

スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃
ギャング・オブ・ニューヨーク
バイオハザード
マルホランド・ドライブ
ザ・リング
アザーズ
スコーピオン・キング
マイノリティ・リポート
タイムマシン
10 ロード・オブ・ザ・リング
 
 主要な映画で見逃した作品といえば、『ビューティフル・マインド』くらいか。
 『ハリー・ポッター 秘密の部屋』『少林サッカー』『スパイダーマン』あたりも見ているが、全くおもしろいとは思えない。
 なかなかベスト10を選ぶというのは難しい作業である。
 よく「映画はおもしろくなきゃダメだ」と言う人がいるが、映画を見た直後、映画館を出た直後の満足度だけで評価するすれば、1位『バイオハザード』、2位『アザース』、3位『スコーピオン・キング』ということになってしまう。しかし、これらの作品は、公開からだいぶたった今ふりかえっても、心に残るものは少ない。単なる一時的な娯楽を提供したというにすぎないのだ。
 逆に、見終わった直後は、何かよく分らないが、後からじわじわくる映画というのがある。その筆頭が、『マルホランド・ドライブ』である。『ザ・リング』なんかも、見た直後は期待はずれ感が強かったが、思い出して見ると良くできた映画だなあと思えてくる。
 なぜ映画を見るのか。それは人によって違うだろうけど、何らかの驚きや意外性。見たことないものを見たいという好奇心があるから、1800円もの金を払っても劇場に行きたくなる。その点から言うと、『ロード・オブ・ザ・リング』は、かなり期待はずれであった。正直言って、意外性や驚きはゼロである。原作の忠実な映画化。原作ファンは喜んでも、私は原作ファンではなく、一人の映画ファンであるわけだから、一本の映画としては実につまらない作品である。むしろ同じ序章という意味で、『エピソード1 ファントム・メナス』が良く出来た作品だったと、再確認する。
 『ハリー・ポッター 秘密の部屋』は子供の見る映画であって、私のようなオヤジがもはや見るべきものではないのだろう。
 それにしても、『ギャング・オブ・ニューヨーク』は凄かった。ストーリーの細かい部分が思い出せないほど興奮して映画に見入ってしまったことなど、ほとんど経験したことがない。ビルの劇場での暗殺をアムステルダムが救ってからの15分というのが、凄すぎる。デイ・ルイスとディカプリオとキャメロン・ディアスの気合の入った演技三重奏が凄いのだ。私はなかなか映画を二回見るということはしないのだが、『ギャング・オブ・ニューヨーク』はすぐに二回目を見に行ってしまった。
 今年2003年は、田舎生活から札幌の都会生活に戻るので、映画を見る本数は3倍以上に増えそうである。良い映画がたくさん見れますように・・・。