「映画の精神医学」
今週のお薦めDVDはこれだ


(2月28日更新)
アンドリュー・ロイド・ウェバー スポットライト・パフォーマンス・コレクション

税込価格:11800円 
 
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「オペラ座の怪人」ですっかり、日本でも有名になったアンドリュー・ロイド・ウェバー。日本では、劇団四季で見られるけど、やっぱり本場のブロードウェイのミュージカルで見たいでしょう。私は、見ました。「キャッツ」を。ダンスうますぎ。歌うますぎます。是非、本場ブロードウェイで、ミュージカルを見ていただきたい。
 でも、普通の人は、ブロードウェイでは見られない。ということで、ロイド・ウェバーの代表作四本を、このDVDでは楽しめます
「キャッツ」「ジーザス・クライスト=スーパースター」
「ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」
「アンドリュー・ロイド・ウェバー ロイヤル・アルバート・ホール セレブレーション」のDVD4枚組み。

 ちょっと高いけど、ニューヨークまで行くと思えば、安いよ。
 ミュージカル二人分のチケット代とほぼ同じだから、高くはない。
 私は、「ジーザス・クライスト=スーパースター」が大好きです。

(10月23日更新)
パッション  12月23日発売
監督:メル・ギブソン
主演:ジム・カビーゼル他
税込価格:3780円 
 
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 また、「パッション」かよ。
 メルマガ「映画の精神医学」の読者の方には、そう言われるかもしれません。
 多分、私の2004年のナンバー・ワン映画なので、しょうがないです。
 この入れ込みようは。

 私は、アメリカ版の「パッション」のDVDを既にゲットしています。
 何回も見ています。

 私の好きなシーンは、「成し遂げました」と言いイエスが息を引き取ったあと、突然神の俯瞰カットになり、神が「見届けたぞ」とでも言うかのように、巨大な水滴を落とすシーン。これって、神の涙? ともとれる。
 神の俯瞰カット。こんなの映画史上はじめてです。

 あと、見返すほどに、脇役の演技の凄さにも驚かされるます。
 地味な役ですが、「もう十分だ」と言ってイエスの鞭打ちを制する刑吏。いい味出してます。ひどいローマ兵もいたけど、全部が悪い奴ではないという。ちょっとしたことに救いを感じます。

 私はDVDを買ったても普通は二回くらいしか見なかつたりしますが、「パッション」に限っては、部分的にですが何回も見ています。
 実は鞭打ちシーンも何度も見ていますが、何度見ても感動します。聖母マリアのリアクションと、これほど痛めつけるローマ兵に対し許しを与えるイエスの寛大さに・・・。単なる残酷描写でないということも、見直すほどにわかるはずです。
 あと、字幕が入っていないセリフにも重要な意味が隠されていたりして、DVDで見返さないとわからないことも、たくさん発見できます。
 聖書を学びたいと思う人にとって、最高の教科書ではないでしょうか?
 とにかく、映像的、視覚で訴える作品です。
 是非見直して欲しい。
 私が解読した残虐描写の意味、そしてメル・ギブソンがこの映画を作った本当の理由を知って・・・。初めてみたときの印象とは、大きく変わるはずです。


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今週のイチオシDVD   (11月22日更新)
小さな恋のメロディ 

監督:ワリス・フセイン監督
税込価格:3192円

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 みなさん、「小さな恋のメロディ」見たことあります?
 私のような40歳近いおじさんは、必ず見ている映画です。
 ただ、若い人は知らないでしょう。

 私が見たのは中学生だったでしょうか。
 思春期を迎える少年少女の純愛をほほえましく描いたラブ・ストーリーなのですが、とにかく胸に「キユン」と来る映画です。
 本当、思い出の青春映画という感じで・・・。
 中学の同級生で、「ちい恋は最高だ」って、のめりこんでいる奴がいて、「そうだよな」って、二人で盛り上がったのを、はっきりと思い出します。
 理想の初恋像とでもいうか、夢物語ラブストーリーというか。

 今の若い人が、これを見てどう感じるか? 知りたい感じがしますが、おそらくおもしろいと思って見るんじゃないかな・・・。
 初々しい初恋というのは、世代を超えたものだと思いますから。
 ラストシーンは映画史に残るラストシーンです。
 胸が熱くなるような映画を見たい人に、お勧めします。

 

今週のイチオシDVD   (11月6日更新)
THX-1138 ディレクターズカット 特別版 〈2枚組〉

監督:ジョージ・ルーカス
税込価格:2503円

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 映画「スター・ウォーズ」の中で、時々「1138」という数字が出で来るのをご存知だろうか。例えば、「新たなる希望」でデススターの監房にレイア姫を助けに行くシーン。チューバッカを囚人に見たてて、ハン・ソロは言う。「監房ブロック1138より移送です」
 「THX-1138」とは、「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカス監督が、学生時代に製作した「電子的迷宮」をフランシス・フォード・コッポラ監督のもとで長編リメイクしたSF映画である。つまり、「スター・ウォーズ」における「1138」の引用は、セルフ・パロディなのである。たぶん、「エピソード3」にも「1138」は出で来るだろうから、覚えておこう。

 さて、「THX-1138」といっても、見ている人って、どれくらいいるのだろうか?
 「スター・ウォーズ」ファンか、よっぽどのSF映画ファンでもない限り、見ていないのではないだろうか? 
 25世紀の地下シェルター。人間は番号で呼ばれ、徹底的に管理される管理社会である。主人公のTHX-1138が、それに反抗する物語である。
 「スター・ウォーズ」のような派手さはないが、しっかりと作られた作品で、ルーカスは26歳でよくここまでの作品を作ったな、と思わせる。

 このDVD版は、1971年の公開版とは大きく異なる。最新のCG技術で、映像全体に手が入れられている。リニューアルした「スター・ウォーズ トリロジー」と同じようなもので、古臭さは全くない。特典映像もたくさんあるがら、1971年版を見た「スター・ウォーズ」ファンにとっても、必携のDVDである。
 「エピソード3」の前にこれを見て、ジョージ・ルーカスの原点を探ると、「エピソード3」をより楽しめるかもしれない。


【映像特典】
《Disc: 1》
●本編
●特典映像:マスター・セッション
●音声特典:シアター・オブ・ノイズ(音響効果トラック)
《Disc: 2》
●ドキュメンタリー:フィルムメーカーの伝説
●メイキング・オブ・THX-1138
●電子的迷宮 THX-1138 4EB
●ドキュメンタリー:Bald
●オリジナル劇場予告編
●2004年 リバイバル版予告編
(未来/問題は何? / キャラクター / 純粋な映画 / 幸せに…)
【音声特典】
ジョージ・ルーカス(監督)、ウォルター・マーチ(脚本)による音声解説

今までのお薦めDVD   (10月30日更新)
ザッツ・エンターテイメント
コレクターズ・ボックス 〈5枚組〉

  11月19日発売
主演:ジーン・ケリー他
税込価格:6384円 
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「ザッツ・エンターテイメント」とは、MGM創立50周年を記念して、MGMミュージカル200本の中から75本の名場面を収録した一大アンソロジーである。
 MGMミュージカルといって、最近の若い映画ファンの人には、ピンとこない人も多いかもしれない。でも、ミュージカル映画のよさというのは、普遍的なものがあると思う。ジーン・ケリーやフレッド・アステアのダンスは、何度見ても、またどれだけ時間がたっても、決して色あせることはない。

 私が大学生の頃、MGM映画のリバイバルが特集で公開されていて、再上映された作品はほとんど全て見た。そのときに、ミュージカルの特集もあって、ミュージカルの面白さに目覚めた。
 やはりミュージカルとは、言語で語らない、映像と音楽で語るものである。非言語的なメッセージ性が強いために、時がたっても色あせないのではないか? 世代や性別を超えて、心に訴えるのではないか、と思う。

 このボックスセットには、「ザッツ・エンターテイメント」「PART2」「PART3」と特典DVDが2枚。のべ、260分もが、収録されている。
 ミュージカル映画のファンは、どうしても手にしたいDVDだと思うが、往年のミュージカル映画の入門としてもお薦めである。まあ、入門としては贅沢すぎるが、このダイジェストを見れば、必ず何本かは本編を見たくなると思う。
 そうすれば、映画のおもしろさがどんどん広がっていく。


羊たちの沈黙 アルティメット・エディション DVD  
2004年11月5日発売

監督:ジョナサン・デミ
主演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス
税込価格:3343円
 
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【封入特典】
原作者・トマス・ハリスの世界観を解説したミニ・ブックレット
【映像特典】
●オリジナル劇場予告編
●インタビュー:沈黙の中の音楽
ドキュメンタリー:「迷宮の中へ」
●メイキング・オブ 「羊たちの沈黙」
未公開シーン集(22種)
●NGシーン集
●TVスポット集
●アンソニー・ホプキンスの電話のメッセージ
●フォトギャラリー(約120枚)
●MGMタイトルプロモーション

  私が気になるのは、ドキュメンタリー「迷宮の中へ」と、未公開シーン22種です。
 私も予約を入れました。
 鑑賞した結果は、メルマガにてご報告いたしますが、みなさんももう一度見返してみては?

 

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