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激辛カレー批評 |
エス 札幌市中央区南3条西4丁目 |
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再食 秋の限定メニューとして「きのことWチーズ」(1100円)と「きのこと野菜」(900円)の二種類が追加されていた。 「きのことWチーズ パトリオット」をいただく。 皿にそえられたもみじが、季節感を演出する。 しめじ、舞茸、しいたけの三種類のきのこが入っている。ちなみに、日によってきのこの種類が変わることもあるという。 きのこが想像以上にたくさん入っていて満足。舞茸は、やはりおいしい。アッサリスープにきのこはよく合う。 |
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チーズはプロセスチーズとカマンベールチーズの二種類が楽しめる。スープカレーにチーズは合う。チーズをライスに移して食べるのもまたおいしい。 アスパラがちょっとベチャッとしていたかな。個人的にはシャキッとした食感のアスパラの方が好き。あとは、文句なし。 非常に完成度の高い一皿だ。満足、満足。 それにしても、「パトリオット」は辛いね。でも、どうしてもまた頼んじゃうんだなあ。 (2003年10月6日) |
再食 オープンから二回目の訪問である。メニューは前回と同様、「スープカレー チキンベジダフル パトリオット」である。 前回指摘した、タンドリーチキンのコゲの味がスープに移っているという問題点は改善されていた。したがって、スープ的には全く不満のないおいしいスープと言えるだろう。当然、タンドリーチキンの焼き具合もよく、前回よりもおいしい。これと比べると、前はやはり硬かったと再確認できる。ということで、完成度の高まったスープカレーへとレベルアップしている。 辛さ「パトリオット」は、やはり辛かった。 ここのスープカレーは、とりあえずあまり辛くしないで食べるのが、スタンダードな食べ方というものだろう。しかし、辛くして食べるというのもありなのだろう。 しかし、「パトリオット」は辛い。後半になると汗だくである。 残り五分の一の段階で、少し休憩するはめになった。 唐辛子が底の方に沈殿しているので、後半になるとさらに辛くなる。よくかきまぜながら、食べる必要がある。 汗だくで自分の限界に挑戦する。そういえば、こうした経験も最近していなかった。 次は、「トマホーク」に挑戦しようかな。 それにしても、このボリュームはすごい。 トータルに味のグレードアップがあり大満足。そのせいか、店はほぼ満員の状態。 不満は、待ち時間が30分を超えたことくらいか。 (2003年7月) |
初回訪問時 2003年4月5日に、北区北38条西2丁目から、街の中心部へと移転し、リニューアルオープンした。オープン初日に訪問した。 南3条西4丁目「モスバーガー」の入っているビルの地下一階である。入り口が分かりづらい。この日は花束があったので目立っていたが、店の看板が小さく、これでは一見の客が入ってくることは期待できない。せっかくの好立地を生かせていない。 店内は、広々としている。30席以上あり、テーブルとテーブルの距離が十分にあるので、落ち着いた雰囲気である。また、白い壁は清潔感を演出している。 |
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メニューは以前とほぼ同じようだ。スープカレーのチキンベジタブル、辛さパトリオットを注文する。「エス」を最後に訪れたのは半年ほど前であったが、具の量が少なく、具の調理も手抜き気味(火が通りすぎでいずれも軟すぎ)で多いに失望された。それがどうなっているのか、期待半分、不安半分。 結果としては、良いほうに変わっていた。ボリュームは十分な量に復活していた。 丸々1個の皮付きジャガイモは甘みがあってホックリとしておいしい。ナスは柔らかくジューシーであり、ニンジンは甘く丸々1本のその量はむしろ多すぎるくらいである。最後に食べたときのチキンは、随分と小さかったが、それも大振りのチキンになっていた。ボリュームが十分あるということと、具の一つ一つが丁寧に調理されており、昔のおいかった「エス」の味を彷彿させる。 スープはあっさりとして、塩加減も適切。小さい油がごく少量しか浮いていない、このアッサリとそしてシンプルなうまみが詰まったスープは、アッサリ系スープの頂点を極めつつある。 このカレーに関して不満な点が二つある。一つ目は、辛さの出し方が昔(オープン当時)と変わってしまったことだ。昔は、辛さがシャープで、辛さのレベルを上げても、舌が麻痺することがなかったのだが、今の赤唐辛子を中心とした辛さでは、後半になると舌が麻痺ぎみとなり、おいしいスープが味わえなくなってしまう。 以前、「限界まで辛くしたほうがおいしいスープ」として「エス」を挙げたが、今の辛さでは、「ちょっとだけ辛くして食べる」のが適切と思われる。昔は「トマホーク」を心地よく食べれていたのに、今の辛さでは「パトリオット」ですでに不快な辛さである。汗が一滴も出ない一方で、舌だけがヒリヒリと痺れた感じになるのは、残念ながら不快な辛さとしか表現できない。友人の「38口径」を試食させてもらったが、辛さ的には物足りないものの、スープのおいしさ的には「パトリオット」より良い感じだった。私は、今後食べるときは追加料金なしの最も辛い辛さ「357マグナム」くらいに留めようかと思っている。 シンプルなサッパリ系カレーなだけに、辛さの選択によって大きく味が変わってしまう。初めて食べる人は、やや辛さ控えめからスタートした方が良いだろう。 もう一つの問題点は、チキン(タンドリーチキン)のコゲの味ががスープに移っていることである。ここのチキンは、タンドリーチキンで表面が香ばしいこげ目がついている。しかし、ややこげ過ぎのような印象である。そのこげの味がスープに移っており、スープが苦くなっている。せっかくのサッパリスープがだいなしである。チキンは表面がパリッとさえしていれば、こけほどまでに焦がさなくてもいいと思う。 女性スタッフの対応は、非常に気持ちよいものであった。 「エス」の味というのは、私の好みに非常にフィットする。スープ自体は、かなり完成された優れたスープと言えるだろう。 (2003年4月5日) |
辛さの選択 銀玉鉄砲(甘口位) BB弾 22口径 (中辛位) 25口径 32口径 (辛口位) 38口径 357マグナム 44マグナム(激辛位)(+50円) パトリオット (+150円) トマホーク (+150円) ICBM (+200円) アポロ11号 (+400円) |
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